「アイドルって『明るい未来』をお見せするのが使命だと私は思ってるんです。でも、いまは歌ったり踊ったりして、笑顔にすることができないので、なんとかお家にいながらでもできることはないかなって。それを最大限にやっているだけなんですけど、最近はそんなに自信がない投稿もネットニュースで大きく取り上げてくださっていて、ちょっとびっくりすることもあります(笑)。
たしかに厳しい状況が続きますけど、今、起きていることって、将来、絶対に教科書に載ると思うんです。『この時期、呼びかけられたのは〇密である』みたいな穴埋め問題もテストに出るんじゃないかなって。そういう時代に生きていて、今回、リモート演劇という新しいジャンルに挑戦させていただいて、これってすごいことだなって思ったんです。誰もやったことのない領域に踏み出した劇団のみなさんの先駆者としての行動力は人を動かす力があるし、だからこそ、本当にたくさんの方々に見ていただけたんだと思います。
ひょっとしたら、もう以前のような日常が戻ってくることはないかもしれない。でも、今、エンタメの力を見せることで、これから変わっていく未来がよりよい方向になっていってくれたらなって。あのとき、こういうことをやってきたから、その部分では自粛前よりも、さらにいい時代になったよね、と振り返れるようなことをどんどんしていきたいですね。悪いことばっかりではなかったよね、と言える日が来ればいいな」(田島)