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UPDATE|2020/06/10

リモート演劇出演が話題のHKT48田島芽瑠(前篇)「オーディションもZoomでした」

リモート演劇公演に出演したHKT48田島芽瑠



なんとキャスティングされたのではなく、みずからオーディションを受けていたとは! 昨年は映画『泣くな赤鬼』にも出演するなど女優経験もある彼女は、リモート演劇という、2020年春だからこそ成立する新ジャンルに激しく興味を抱き、みずからオーディションにトライする道を選んだ。もちろんオーディションもZoomで行なわれ、田島芽瑠は主要キャストの「マイ」役に選ばれた。

「マイという役柄に縁があったんだと思います。もし、あの役がなかったら私は選ばれてなかったんじゃないかなって。そういう意味では運がよかったですね」(田島)

ざっくりと概要を説明すると「2020年4月に入学した大学生が、卒業式までの4年間、ずーっとリモートのままキャンパスライフを送ったら」というのが基本的な設定。セリフの中にコロナというワードは出てこないが、この春の外出自粛がベースになっていることは間違いない。荒唐無稽に見えて、すべての人がものすごくリアルに感じることができる世界。13歳でHKT48 のセンターに抜擢された田島芽瑠も、早いものでもう20歳。女子大生役がぴったりハマる年齢になったこともまたリアルさにつながってくるのだ。

主要キャストの5人は大学の同じクラスの仲間。最初は脇役のように見えたマイだが、主人公のメグルが何度もタイムリープを繰り返すことで、彼女たちを取り巻く状況や彼女たち自身の運命までコロコロと変わり、マイがメインとなる時間軸も存在する。

「そういう部分では大変でした。演じ分けなくてはいけないので。それに自分の出番がないときには、すぐに次の場面の衣装に着替えて、マイはおしゃれな女の子だろうなと思ったので髪型も変えたし、気づかないかもしれないですけど、シーンごとにイヤリングも変えていたんですよ。もうね、自分が出演していないときのドタバタぶりをSHOWROOMで裏配信したかったぐらいですよ、アハハハ!」(田島)

「いちばん大変だったのは夜公演ですね。(授業おわりのシーンなどが多いので)実際は夜なのに、部屋を昼間っぽく見せるのは苦労しました。自分で照明を工夫したりして、いろいろと学べたな。ある意味、みんなキャスト兼スタッフなんですよね。自分の部屋から出演しているから、すべて自分でやらなくちゃいけない。ふと部屋を眺めて、我に返ると『あぁ、ひとりぼっちだ……』って感じちゃうんですけど、けっして、ひとりぼっちじゃないんです。みんなで協力しあって、ひとつの作品を作っている。そういう演者やスタッフの熱を感じながら、さらに厚くなって作っていく「演劇らしさ」というのは実際の舞台でも、リモート演劇でもまったく変わらないと思います!」(田島)

AUTHOR

小島 和宏


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