撮影が終わって片づけをしていると、編集スタッフのテーブルに高城れにがサーッと近づいてきた。
読者プレゼント用に撮影したチェキのボツ写真を手にとった彼女は、そこにペンを片手にサラサラとなにかを書くと、中山編集長に「いままでありがとうございました!」とそれを手渡した。おそらく感謝の言葉が綴られていたのだろう。高城れににとっては、ごくごく自然な行為だったのかもしれないが、あんまりチェキを撮るような現場でももクロと一緒にならないので、こちらからしたらめちゃくちゃ新鮮なシーン。なんと書いてあったのは聞くのも野暮だな、と思ったが、編集長の表情には「報われた」という文字が浮かんでいるように見えた。
こんなに気持ちがあったかくなる現場、なかなかあるものではない。
ももクロは仕事の現場からお弁当を持ち帰るだけではなく、もっと素敵なものをこうやって残してくれるから、たくさんの人たちから愛されるのである。
こうして『OVERTURE』にとって、最後のももクロ撮影は終わった。
そして、4人は口々にこう言いながら、スタジオを後にした。
「バイバーイ。またね!」
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裏表紙:ももいろクローバーZ
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