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UPDATE|2020/04/03

ももクロメンバーが『OVERTURE』休刊号の撮影で語った“約束”

『OVERTURE』022号 ももいろクローバーZの裏表紙


メンバーにはすでに『OVERTURE』休刊の話が伝えられていたが、スケジュール表にはなぜか「中山さん スタジオ撮影」としか書かれていなかったので、あーりんなどは中山秀征さん(昨年の『ももいろクリスマス2019』で共演している)との撮影なのかと勘違いしており「えっ、中山さんって中山編集長のことだったのか!」。そんな勘違いもあって、撮影はあまり休刊の寂しさを感じさせぬまま進んでいったが、やっぱりラストならではの空気感はいつしか広がっていく。

彼女たちの『OVERTURE』に対する想いの深さは、誌面に掲載されている座談会をぜひ、ご一読いただきたい。前半部はこれまでの彼女たちの表紙号を総括するような内容(語れば語るほど、休刊への惜別の想いが……)、そして後半は新・国立競技場への想いを4人が熱く語ってくれている。

ちなみに撮影時に「高城れにのソロコンごっこ」に熱狂するメンバーと編集長というシュールな動画がネット上にアップされたが、あれは別にカメラを回しているから、面白いことをやった、というものではない。

そもそもは「高城さんが真剣な表情で撮影をしているときに、スタジオのBGMがいきなり高城さんのソロ曲に変わったら、やっぱり照れて表情が崩れるのか?」という、ももクロチームのいたずらからはじまったのだが(正解は「崩れない」。高城さん、プロだ!)、その流れで高城さんが「ソロコンごっこ」をはじめ、ノリでメンバーたちが観客役として参戦。これは面白い、とカメラを回したところで「編集長、最後なんだから一緒に入って!」となり、謎の動画が完成した次第。本当にももクロの現場は、どんなときだって愉快なものになってしまうのだ。

口々に「本当に残念だね」と言ってくれるメンバーたち。その中で、なによりも心に残ったのは、百田夏菜子が最後の最後に言い放った「約束」。この言葉が『OVERTURE』の歴史を締めくくるひとことになる重み……裏表紙とセットで考えると、本当に感慨深いものがある。

ネタバレになるので夏菜子の言葉はここには書かないが、まったくのひらめきで発したひとことなのに、関係者一同を慮った慈愛に満ちた発言になっていることに、さすがはリーダーだな、と感服したし、この人の背中を追っていけば、おのずと新・国立競技場への道へとつながっていくんだろうな、と。裏表紙に刻まれた百田夏菜子の鋭い視線には、本当にいろいろな意味と想いが込められているのだ。
AUTHOR

小島 和宏


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