──どの時期のオーディションか覚えてます?
中崎 本当に覚えてないんですよね……。モーニング娘。さんでは後藤真希さんが大好きで、久住小春さんが入る前だったので、その間ぐらいのオーディションですね。ただアイドルにハマっていたのは小学生までで、中・高はあんまり興味がなかったです。
──OL生活を送っていた中崎さんが、どうして芸能界の道を選んだんですか?
中崎 事務職だったんですけど、2年ぐらい働いて、「これでいいのか……」って思っちゃったんです。主婦でこの仕事だったらいいけど、私は壁にぶつかっていくのが好きなタイプなので、何か目標が欲しかったんですよね。候補としてはアパレル業界も考えたんですけど、2013年にavex×CanCam主催で「全国ぷに子オーディション」があって。当時は今よりも太っていたので、ぷに子の自分でもいけるのかな、認めてくれる場所があるのかなと応募したらポンポンポンって受かったんです。
──最初からアイドルグループを結成するという話だったんですか?
中崎 最初は違いました。応募要項にやりたいことを支援しますと書いてある中で、私が一番興味あったのは女優だったんです。ところが気付いたらChubbinessを結成していました(笑)。私以外のメンバーもアイドルになりたくてオーディションを受けたわけではなくて、演技だとか、歌やダンスをやりたいって子たちが集まってたんです。でも、このユニットで有名になれたら好きなことができるよねとメンバーで話し合って、ちゃんと納得してアイドル活動を始めました。
──アイドル活動はいかがでしたか?
中崎 私は向いていたと思います。歌とダンスは得意ではなかったんですけど、すごくライブが楽しかったんです。私に会いに来てくれる人がいて、ちょっとしたことでも喜んでくれて、それってすごいことだなと。それで5年4カ月間、頑張ったんですけど、何度も話し合いをして今後の方向性を考えて、メンバー全員の卒業を決めました。
──ソロ活動の不安はなかったんですか?
中崎 卒業が決まった時は不安でした。でも卒業する半年前ぐらいから、ソロになった時に自分は何をやりたいんだろうと考え始めて。グラビア、舞台、作詞作曲など、ソロで挑戦したいことは幾つもあったので、卒業する時はワクワクのほうが大きかったです。
──5年4カ月の間、グループを辞めたいと思ったことはないんですか。
中崎 一回も思いませんでした。とりあえずグループの知名度を上げなきゃ女優はできないと思って必死でしたし、その延長線上でグラビアにも挑戦しました。
──グラビアに抵抗感はなかったんですか?
中崎 体に自信があったわけではないので、かなり恥ずかしかったです。でも、ぷに子で売っているんだから、これでいいんだと開き直ってました(笑)。ぷに子体型が好きって言ってくださる方も多かったですし、Chubbinessに入ってからは太っていることが嫌だって思わなくなったんです。だから好きな時に食べて、好きな時に寝てました(笑)。