──今年1月1日にYouTubeで公開された『空を遮る首都高速』はどんなテーマですか?
和田 都会に集まる人たちの中で自分が思うことや、そこで生きる人たちの生きがいをテーマに、都会ならではの寂しい感情などを詞にしてみました。
──先の2曲はアンジュルムとは曲調も大きく変化しているので、自然と歌い方も変わってますよね。
和田 今も試行錯誤しています。曲調によっては「囁くように歌って」と言われるんですけど、私はボイストレーニングで声を張って、おなかから響かせて歌うのを、ずっとメインにやってきたんです。そうすると、すごくマイクに歌声が乗りやすいし、おなかで支えて安定するので音程も取りやすいんですよね。そうじゃない歌のアプローチを試してみると、声の出し方も分からないし、音も取りにくいし、マイクに声が乗らない。それだとレコーディングでは上手く歌えたとしても、ステージでは再現できないじゃないですか。なので今までの発声法で、小さな声でもマイクに乗るような声を出せるように、ちょっとずつ研究しています。
──振りはどうしているんですか?
和田 1曲目は先生に付けていただいたんですけど、やってみると自分はこうじゃないかもって気付いたんです。もちろん付けてもらいたい曲もあるんですけど、マイクスタンドを使って歌う曲もあるので、そこは自分の表現でやった方が形になるかなと。自分の感情とは違う動きがあったりすると違和感があるので、振り付けも試行錯誤中ですね。
──昨年12月31日に「第3回ももいろ歌合戦」に出演して、『Une idole』を披露しました。スマイレージと同じ2010年にデビューして同時代を生きてきたももいろクローバーZ、東京女子流と同じステージに立って感慨深かったことをツイートしていましたね。
和田 ももクロと女子流と一緒に歌えたことに感動しましたし、この機会をありがとうって気持ちでした。
──アンジュルム時代はグループのこと、メンバーのことなど考えることも多かったと思うんですけど、その辺はソロになって楽になったのではないでしょうか。
和田 当時、私たちはメンバー主導では何も進められなかったけど、スタッフの方々が考えてくれたものに対して、自分はこう思う、こういうのはどうですかと提案することはできたので、1日中アンジュルムのことを考えていました。なので、考えることがいつもたくさんあって、心も体も疲れていたんでしょうね。今は自分以外のことを考える時間は減りましたし、体調も良くなりましたね。