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UPDATE|2020/02/16

元アンジュルム・和田彩花がソロとして歩んだ半年間「作詞をしてみて、改めてつんく♂さんのすごさを実感」

和田彩花 撮影/河野優太



──作詞は普段から書き留めているんですか?

和田 曲が先にあって、それを聴いてから詞を書いています。めちゃ楽しいですね。前からいろいろ自分で書きたいと思っていたから、ネタはたくさんあったし、書くのに苦戦するってことはあまりないです。ただ先に曲があって詞を付けているから、音の数や言葉の組み合わせ、発音の響きも考えなきゃいけない。最初はそんなことも分からなくて、とりあえず音のあるところに言葉を付けていくみたいな、その程度だったんですけど、今は譜割りも意識するようになりました。あと、詞の世界って1つのストーリーで成り立っていると勘違いしていたんです。もちろんAメロからストーリーを繋いでいく方もいますけど、実際に言葉をはめていくと、そう上手くはいかなくて。そういう作り方はあまり私に合わなくて、1つのテーマはあるけど、いろんな場面を繋ぎ合わせています。いろんなところに意味を含ませていくのが、今の自分にはやりやすい形です。自分で作詞するようになって、改めてつんく♂さんのすごさを実感しました。分かりやすい言葉で感情を伝えて、しかもメロディーに寄り添っていますからね。

──2月24日から始まる初ツアーでは何曲披露する予定なんですか?

和田 13曲です。アンジュルムの頃は、曲を覚えて、それを自分の体に落とし込んでステージ上で歌と踊りでパフォーマンスをするって感じだったので、音楽の成り立ちを全く知らなかったんです。だから、この半年間で曲に関わってくれている人たちに雑談ベースで、いろいろ教えてもらっています。そもそもの話なんですけど、曲って楽器で成り立っているんだなと、作詞の機会をいただいてから思いました(笑)。まだアレンジにまでは気が回らないけど、音楽ってこうやって成り立っているんだなって改めて気付いたんですよ。自分が曲作りに携わるようになって、もっと深く自分から音楽に接していかないとダメだなと。だからこそ、いろんな音楽を聴いていますし、実際にライブにも足を運んでいますし、音のイメージから言葉を連想して作詞に生かすようになりました。聴く音楽はそれほど変わってないんですけど、音とかメロディーとか注目するポイントが変わりました。

──詞のテーマも自分で考えるんですか?

和田 そうです。前から幾つか書きたいテーマを自分の中で溜めてあったんですけど、曲によって合う・合わないがあるから、曲を聴いて、「こういうのが書きたい!」と思ったテーマで詞を書きます。

──最初に公開された『Une idole』はタイトル通り“アイドル”をテーマにしています。

和田 まずは自分の立ち位置を示さなきゃいけなかったから、直接的にアイドルをテーマに書きました。

──歌詞の大半がフランス語です。

和田 仮歌は英語だったんですけど、私はフランス語で書く方が得意なので、許可を頂いてフランス語で作詞して、書き終わってからフランス人の方に確認してもらいました。



CREDIT

取材・文/猪口貴裕 撮影/河野優太


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