2011年に若干11歳でSKE48の5期生として加入した江籠裕奈。“みんなの妹”として可愛がられてきた彼女も、今年1月に新成人として名を連ねた。「令和出発世代」として、悩みながらもたどり着いた江籠なりの「アイドルとしてのビジョン」とは?
──成人式、おめでとうございます!
江籠 ありがとうございます!
──写真撮影ではセンター寄りのポジションでしたね。
江籠 そうですね。私自身、どこに立とうが、あまり気にしてはいませんでした。それよりもファンの方が喜んでくださったのが一番うれしかったですね。
──自分の立ち位置は気にならないんですか?
江籠 そうですね。それには理由があるんですよ。「SKE48ゼロポジ公演2019」(それぞれセンターポジションの楽曲を披露し、ナンバーワンを決めるという初の試み)でMVPをいただいたことで考え方が変わりました。48グループは大人数のグループなので、個性を見つけなきゃとか思いがちじゃないですか。でも私は昔から大事にしてきた、アイドルの基本であるステージに立って歌って踊るっていうことをブレずにやってきたから、MVPをいただけたんだと思っているんです。もっとアイドルに自信を持っていいんだなって思ったんですよ。だからいい意味で吹っ切れました。
──なるほど! 成人式のスピーチでも歌って踊ることが好きと話していましたね。
江籠 はい。吹っ切れてから、周りのことを気にしなくなりました。人と比べなくなりましたし、あの子よりももっと頑張らなきゃって深く考えなくなったんです。自分がアイドルを楽しんでいる姿を見て、応援してくださる人がたくさんいることに気づきました。
──ファンの方も江籠さんの変化に気づいていますか?
江籠 どうなんですかね? 分からないですけど、自分では以前よりも楽しんでいるなって思っています。
──今後、江籠さんの姿を見て、SKE48に入ってくる後輩も出てきそうです。
江籠 そういう子がいたらうれしいですね。実は支配人の(斉藤)真木子さんが10期生のオーディションを見たときに『「江籠さんに憧れています」って話す子が多かったよ』って教えてくれたんです。その子が受かったか、受からなかったかは分からないですけど、オーディションの段階で、私のことを好きって話す子がいたというのはかなりうれしかったですね。
──それはすごい!
江籠 アイドルとしてやってきてよかったなって思います。