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UPDATE|2020/01/29

SKE48高柳明音の“覚悟”と大場美奈の”使命”「好きで入った世界ならフルパワーで駆け抜けて」

SKE48高柳明音、大場美奈 撮影/武田敏将


──何事にも当てはまりますが、一般の人が転職して環境が変わることは、怖さもあると思います。アイドルに当てはめるなら、卒業がこれに当たりますよね。卒業することに怖さはないですか。

高柳 ないといったら嘘になりますけど、卒業生に決まって聞くのは、「卒業してよかった?」「いま楽しい?」ということです。すると、みんな口をそろえて、「楽しい」って答えるんです。在籍当時とは違う楽しさがあるという意味だと思うんですけど、みんな卒業したことに後悔はないんですよね。

大場 卒業したら時間的にもゆとりができると思うので、それぞれが楽しんでやっているのも分かります。ただ、卒業したメンバーからは、「まだいたほうがいいよ」と言われたこともありました。

──どうしてですかね。

大場 それは、48グループにいれば、すごい経験ができるからです。外に出てから力をつけるのもいいけど、グループにいたままで力をつけるのもありだよっていう意味ですね。昔からいるスタッフさんにも、「まだいてもいいんじゃない?」と言われることもあるんです。私としては、「まだいいんですか?」っていう思いもありますけど、それってグループの最前線にいてくれという訳ではなくて、一歩引いた状態でグループを助けられるなら、まだいてもいいのかなって解釈しています。私はまだライブがしたいから残っているんです。日常的なお仕事は後輩に任せて、私は自分のことに没頭して、ライブになると戻ってくる。そうすれば、後輩が先輩に頼ることもなくなっていく。私たちが更に前に立つことで、後輩たちがいろんなことを学んでいってくれればうれしいですね。

──他の取材で「やり残したことがある」と語っていましたけど、それはライブなんですね。

大場 はい。アイドルじゃなくなると、もうできないですから。やり尽くしたら、スッキリして卒業できると思います。

高柳 美奈には47都道府県ツアーを回りきってほしいな。私はそれができずに去っていくから(笑)。

──お2人の共通点は、卒業後も芸能界で活躍したいという意思を持っていることじゃないですか。

高柳・大場 そうです。

──そもそもAKB48はそういうものとして誕生しました。SKE48もその流れを汲んでいます。でも、時代の変化によってアイドルになることが目標になっていきました。そうなると、考え方のギャップを感じることがあるんじゃないかと思います。

高柳 感じます。

大場 すごく感じます。この間もちゅりとそんなことを話していました。

高柳 「ここがゴール」と思って入ってくる子が増えたと思います。
AUTHOR

犬飼 華


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