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UPDATE|2020/01/27

衛藤美彩、『静かな雨』で映画初主演「たい焼き屋さんに1週間弟子入りしました」

衛藤美彩 撮影/西邑泰和

昨年、乃木坂46を卒業した衛藤美彩が、2月7日公開の『静かな雨』で映画初出演・初主演を果たす。原作は映画化もされた『羊と鋼の森』で直木賞を受賞した宮下奈都。衛藤とW主演を務めるのは仲野太賀。脇を固めるのはでんでん、村上淳、萩原聖人、河瀨直美など日本映画界になくてはならない実力派キャストたちだ。


衛藤が演じるのは事故によって新しい記憶を短時間しか留めておけなくなった女性、こよみ。映画は今日あったことを毎日忘れてしまうこよみと、彼女と生きる決意をした行助(ゆきすけ=仲野太賀)の日々を描いた、美しく切ないラブストーリーだ。衛藤美彩に映画初出演と初主演の話を聞いた。

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──映画初出演にして初主演、おめでとうございます。主演と聞いて、いかがでしたか?

衛藤 映画はいつか挑戦してみたかったので嬉しかったです。仲野太賀さんとW主演ということで安心感がありました。

──脚本を読んでの感想は?

衛藤 脚本も原作小説も読ませていただきました。現代において自分はどう生きていくのかを語りかけているお話だと思いました。試写会の後、監督さんや太賀さんと、「こういう映画ってあまり観たことないよね」と話しました。

──交通事故の影響で記憶に障害がある役を演じていますが、どのようにアプローチしていきましたか?

衛藤 今回演じたこよみは謎に包まれているんです。だから、自分とリンクさせるというやり方は通じなかったので、中川(龍太郎)監督にどんどん質問をして、こんな人生を送ってきたんじゃないかと想像して、こよみの年表を書いてみたりしながら固めていきました。パチンコ屋さんの前でたい焼き屋さんをやっているんですけど、こよみがパチンコを打つことがあるセリフからわかるので、実際に人生初のパチンコを打ちに行きました(笑)。そういうところから役柄のルーツに迫っていきました。

──映画やドラマの世界では、主役の人が現場の空気を作るといいます。そのために努力したことはありますか?

衛藤 太賀さんと監督は以前もご一緒したことがあったので、すでに空気ができ上がっている中に私が入っていく形になりました。なので、私は雰囲気に乗せていただいた感じですね。太賀さんいわく、「監督と僕だけでいると常にディスカッションをしてしまうから、衛藤さんがいてくれて助かった」って。だから、現場の雰囲気を柔らかくすることはできたのかな?と思っています。
静かな雨
AUTHOR

犬飼 華


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