舞台「鬼滅の刃」や映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズなどで注目を集める女優・高石あかり。8月9日から公開される映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』では、学園の悪事を暴いていくスクープ好きの新聞部長・杉原かさね役を熱演している。今回は女優として抱いてきた“夢”について聞いた。(前後編の後編) ※「高」は正式には「はしごだか」
【写真】クールな魅力ただよう、高石あかり撮りおろしカット【10点】──高石さんは映画『ベイビーわるきゅーれ』やドラマ『墜落JKと廃人教師』など、かなり個性の強い若者の役が多いですよね。高石 どの役も個性的で、出会えたこと自体が奇跡だと思ってかみしめながら演じてきました。振り返ると、お芝居へのアプローチも自然と変わってきたなと思います。作りこまないでナチュラルに向かった方がよいのか、それともみっちり研究して臨むべきか。事前に探っていくところからもう探求心がわいてきます。
──そういう意味では、高石さんにとって『新米記者トロッ子』で演じるかさねはどちらの方向性で演じていったんでしょうか?高石 かさねは考えすぎないで素直に役に入っていくことができるタイプでした。皆を引っ張って空気を作っていくというよりは、相手の反応や台本から感じたことから自然に生まれてきた気持ちを反映させていきました。でもそうして五感に素直になったおかげで、感情豊かなかさねという子になったのかなと思います。
──演じていて感じた、かさねの一番の魅力はなんでしょうか?高石 一見何を考えているのか分からなそうで、芯が強いところでしょうか。大人の理不尽に負ける気はなくて、文章の力を信じているところ。だからこそ彼女の言葉には真実味が出て、単なる変な先輩ではなくなる……そんなギャップに私もやられました(笑)。