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UPDATE|2024/06/16

ヤンチャから朴訥青年に…『虎に翼』で三代目JSB・岩田剛典、BE:FIRST・三山凌輝が見せる憑依

猪爪直明役・三山凌輝/『虎に翼』(総合・月曜~土曜8時ほか)第42回 写真◎NHK

伊藤沙莉主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『虎に翼』(総合、月~土曜午前8時)が、第10週の週間平均視聴率(世帯)で16.7%を記録し、好調を維持している(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。今回はその第10週までに登場した、主人公・寅子を取り巻く朴訥青年の花岡悟を演じる岩田剛典、猪爪直明を演じる三山凌輝にスポットを当てたい。ボーイズグループのメンバーとして“ヤンチャ”な一面も持つ彼らが、今作では別人のように、見事に役に憑依している(以下、ネタバレを含む)。

【関連画像】『虎に翼』出演でさらに俳優として期待の高まる三代目JSB・岩田剛典とBE:FIRST・三山凌輝

岩田は2010年から三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、2014年から兼任でEXILEのメンバーとして活動してきた。今年3月から、両グループが所属するLDHのパフォーマーとして、初めてソロアリーナツアーも敢行した。

デビュー以来、俳優業も活発な岩田だが、4月期からは『虎に翼』と並行して、『アンチヒーロー』(TBS系、日曜21時)にも出演している。物語のカギを握る町工場社長殺害事件の犯人だが、大切な母親を侮辱する社長のパワハラに耐え兼ね犯行を犯してしまう、完全な悪人とは言い切れない青年を繊細に演じてきた。

『虎に翼』で岩田が演じた花岡は、明律大学で寅子と共に法律を学んだ。何事にも全力で突き進む寅子と次第に惹かれ合うが、裁判官試験に合格し佐賀地裁に赴任する際、寅子の将来のために身を引いた。戦後は食糧管理法を担当する自身の立場を貫き、栄養失調で亡くなる。直前に寅子に会った際の、花岡の儚く、やつれた力無い表情は、そんな未来を暗示していた。法曹界へと邁進していた頃の、力強い花岡とは全く違う姿だった。

さわやか王子様のイメージが強い岩田。経歴的にも花岡と同じ御曹司ではあるが、パフォーマーとして目立つため、デビュー当初はドレッドヘアのヤンチャなスタイルだった。2022年に出演した『なりゆき街道旅』(フジテレビ系)でも、“ドレッドのほうがダンスうまく見えるでしょ”という考えで、「ゴリッゴリだった」と当時を回顧している。甘いマスクの岩田だけに、周囲のアドバイスもあって、現在の爽やかな風貌に落ち着いていった。


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