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UPDATE|2019/12/11

SKE48劇場支配人兼キャプテン・斉藤真木子、12年目の想い「変化を恐れずこれからも上を目指して」

斉藤真木子 撮影/武田敏将 



──高柳さんと2人での思い出はありますか?

斉藤 やっぱりそこを聞いてきますよね(笑)? 本当によく聞かれるんですけど、2人でというのはほとんどないんですよ。チームも違うし、プライベートでもすごく仲が良いというわけではなかったので。だから特別の思い出エピソードはほとんどないけど、同期が私と高柳と内山(命)という3人の時期があって。その時期3人で一緒にいるときに腹を割って話せる機会があったので、それは本当にありがたかったです。ミッドナイト公演で卒業発表することは本当に知らされていなくて。だけど結構前に、私と高柳と内山とマネージャーさんでご飯を食べているとき、内山が「私の卒業発表をうちらの10周年(2019年3月29日のSKE48 2期生10周年公演)で言いたい」って言ってきて。「2人(同期の斉藤と高柳)に了承を得ないと発表できないのでお願いします」って。そういう話の流れで高柳もタイミングを考えているようなことを言っていたので、近いうちに卒業するんだなってことは視野に入っていて、覚悟はしていました。だけど、実際に聞くと、ついに来たなーって。

──ついに2期生も1人になります。寂しいですか?

斉藤 寂しくさせてくるんですよ、周りが(笑)。「1人だねー」とか「来年の周年、同期でやることはないんだね」とか言われて。確かに「そっかー……」って思いましたね。(松井)珠理奈さんとか須田(亜香里)ちゃんとかはもう同期がいなくて1人だけど。

──ぴよす(都築里佳)も……。

斉藤 あ、忘れてた(笑)。でもまぁ、1人になってみないと分からないですね。

──斉藤さんは何周年までいるんですかね?

斉藤 その問題ですよね~。気持ちは、やめろって言われるまではいたいかなって。言ってしまえば、誰かに期限を決められた方が楽かな(笑)。いい意味でも悪い意味でもSKE48に人生の両足を突っ込んだ感があるから、自分の願望だけじゃなく、いろいろ考えたいなって。

──今、注目している後輩はいますか?

斉藤 後輩かぁ。9期生はよく育っているなって思います。みんな、礼儀正しいし、謙虚だし、ちゃんと振りも仕上げてくるし。頑張ってますよね。

──これからのSKE48、どんなグループにしていきたいですか?

斉藤 11年も続いているアイドルグループって、そうそういないじゃないですか。今年もいろいろなアイドルグループが解散して、ある意味、アイドルという存在に波乱があった年なのかなって思っていて。SKE48も11年続けてきて、環境や時代も変わったけど、SKE48という名前で、栄の街で変わらずにいられることはありがたいことだなって思うんです。だからこそ、ずっと変化が怖かったんです。だけど、変化を恐れたら、上を目指せないと気づけたので、進化することも大切にしたい。メンバー1人ひとりが譲れない何かを持って活動していくべきだし、グループに残り続けている子に絶対に何かいいことがある、光が当たる場所であってほしいなって思います。在籍10年以上のメンバーたちがまだまだ熱くやっていることも凄いです。そして、卒業したメンバーにも、次のステージで輝けるのはSKE48があったからと思ってもらえるグループにしたいですね。最近、ラグビー(ワールドカップ2019)を観ている影響かもしれないんですけど(笑)、1人のミスをみんなでカバーできたりとか、世代を超えた環境の中で1人ひとりが力を合わせていきたいし、そこでいろいろ吸収していきたい。おこがましいですけど、ラグビーの精神ってSKE48に通じている部分が数多くあるなって思っているんですよね。「One for all, All for one」っていいなって思っています。

▽斉藤真木子(さいとう・まきこ)
1994年6月28日生まれ、大阪府出身。2期生。SKE48支配人兼キャプテン。ニックネームは「まきこちゃん」。2009年3月に2期生オーディションに合格。2016年3月からはSKE48キャプテンとして、2019年7月からはSKE48劇場支配人としても活動している。
CREDIT

取材・文/林将勝 撮影/武田敏将 


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