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UPDATE|2019/09/20

「欅坂46 夏の全国アリーナツアー2019」地方公演完全レポート! メンバーが語った “あべこべな世界”の真実

「欅坂46 夏の全国アリーナツアー2019」東京ドーム公演 撮影:上山陽介


続く『風に吹かれても』では小林由依がセンターを担当。8月22日の神奈川公演からは曲中、小林が金網を乗り越えようと手を伸ばすパフォーマンスが追加され、自由を求める彼女たちの思いがダイレクトに伝わってきた。

曲の最後にはみんなの輪から織田奈那が外れ、1人佇む。小林が駆け寄るも、その不穏な空気を表すかのようにノイズのような音楽が会場に鳴り響く。恐怖でメンバーたちが困惑する中、『語るなら未来を…』が流れ、土生瑞穂がセンターへ立った。ダンスの振りやパフォーマンス、メンバーの様子がいつもとはどこか違うこの“あべこべな世界”。我々も彼女たちが無事に脱出できる未来を願うことしかできなかった。

続くパートでは、赤い夕日がステージに映し出され、佐藤詩織が1人で踊り始める。このダンスはフリーダンスであり、公演ごとに佐藤の感情によって変わっていた。毎回、TAKAHIRO先生に相談しながら作り上げられたそのしなやかで美しい舞いは、観ていた者全員の心を掴んだはずだ。

佐藤によるダンスが終わると、メンバーたちがなぜか後ろ歩きで現れ、全員によるダンストラックがスタート。欅坂46らしいダイナミックなパフォーマンスだが、BGMを含め、どこか違和感を感じる。実はこのダンス、曲を含め逆再生で作られたダンスなのだ。一見、普通のダンスに見えるが、映像を逆再生させると、より迫力のあるダンスを踊っている。

「今までのライブに来て下さった方は気づいたかもしれないんですけど、武道館公演でのダンストラックを逆再生していたり、その武道館にあったオブジェが今回のツアーでもステージ上に置かれていたりとか、時の流れを感じさせつつ、繋がっているんです」(菅井)

「実はセットリストも武道館公演を逆にやっているんです。逆再生ダンスはダンサーさんと踊った映像を巻き戻しながら振りを確認していて。いつものダンスとは違う独特の音の取り方で苦戦しました」(石森)

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