長月 自分としては、「長月翠=なんでもできる人」みたいなイメージでいきたかったんですよね。それで言うと、今まではある程度ごまかせていたと思うんです。ただ、akane先生は甘くなかった(笑)。いきなり見破られましたから。
──番組でも「長月は顔でごまかしている」とakane先生から鋭く指摘されていました。
長月 あの瞬間、私の19年が音を立てて崩れていきました(笑)。実力がないんだから、踊れない。踊れないんだから、顔でごまかすしかない。そう考えていたんですけどね……。
池松 でも、みんな初日から見透かされていたよね。すごい方が来たなって驚いたもん。
長月 「長月は詰めが甘い」とか、言うことが全部当たっているんです。もう返す言葉もございません(苦笑)。
──長月さん以外のメンバーは、どこで苦労しました?
池松 ラストアイドルファミリーって、それぞれが自分が所属するユニットを持っているんです。たとえば私はGood Tearsですし。それで今まではユニット同士でバトルしてきたけど、今回は個人戦になったんですね。やっぱりそこでいろいろ考えちゃいましたよ。同じGood Tearsのメンバーですら、ライバルになるわけですから。
──そういうものですか。「みんなで力を合わせて頑張ろう!」と全員で団結しているのかと思っていました。
池松 そういう面もありますけど、A・B・Cとランク付けもされますしね(※番組内で開催したダンス審査でメンバーをA・B・C3つのランクに振り分けた)。それに同じユニットからCのメンバーが出ると、いろいろ考えちゃいます。Cグループは2期アンダーの子ばかりで、その中で頑張っている姿を見ると……本当に複雑な気持ちでした。
──できないメンバーが苦労するのはわかるんです。でも、池松さんはダンスが得意ですよね。それでも大変だった?
池松 めちゃくちゃ大変でした。なぜかと言うと、やっていることがアイドルのダンスじゃないからです。私はアイドルになる前、ダンス漬けの毎日を送っていたんですね。3歳からずっとダンサーとして踊っていましたし。だから身体もムキムキで肩幅も広かったんですけど、アイドルの衣装って華奢な体形じゃないと似合わないんですよ。それでアイドルになるとき、筋肉を落としたんです。身体がアイドル仕様になっているところに、もう一度ダンサー時代の動きを求められるというのはつらかったですね。
阿部 そういう悩みもあるのか……。