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UPDATE|2023/11/01

『時をかけるな、恋人たち』が描いた時空を超えても「忘れない愛の形」と「忘れる愛の辛さ」

吉岡里帆&永山瑛太 『時をかけるな、恋人たち』第4話

吉岡里帆&永山瑛太主演ドラマ『時をかけるな、恋人たち』(フジテレビ)の第4話が10月31日(火)に放送された。

【関連写真】ドラマ内でレベルの高い漫才を見せた田村健太郎&福田麻貴、ほか場面カット【7点】

翔(永山瑛太)と付き合うことになった廻(吉岡里帆)は、浅草で初デート。…と思ったら、廻の記憶が消される前に2人はすでに浅草に出かけたことがあるらしいのだが、とりあえず一緒におみくじを引いたり、明太チーズもちもんじゃを食べたり(廻の大好物らしい)、楽しい休日を過ごす。浮かれすぎて「ゆずこしょうキャラメル」を「かぼすこしょうキャラメル」と間違えて取引先に伝えてしまうという、なかなかにヘビーなミスをしでかしてしまうのだが、確実に2人の距離は縮まりつつあった。(以下、放送されたドラマのネタバレを含みます)

今回の違法タイムトラベラーは、23世紀では売れない作家だった池浦トシ(田村健太郎)。売れないピン芸人の水戸桜(3時のヒロイン・福田麻貴)とお笑いコンビ「フラジャイル」を結成し、恋仲にもなってしまい、ずるずると過去に長期滞在していた。

実際にドラマではフラジャイルが漫才をする場面もあるのだが、この掛け合いのクオリティが異常に高い!本職の福田麻貴が上手なのは当たり前として、田村健太郎のツッコミが冴え渡っているのだ。ちょっとオリエンタルラジオの藤森慎吾を彷彿とさせる、シャープなツッコミ。

先月筆者は映画『ほつれる』(傑作です)を劇場で鑑賞したばかりなのだが、そこで彼が演じていたのは、粘着質な門脇麦の夫役。田村健太郎という役者の、芝居のレンジの広さに驚愕してしまった。4月に放送されていたドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)では、オードリー若林役をKing & Princeの髙橋海人が、南海キャンディーズ山里役をSixTONESの森本慎太郎が、漫才を完コピしてしまう演技力を見せつけていたが、これからの役者は漫才もできる勘の良さとテンポも要求されるのかもしれない。

そういえば、タイムパトロール隊員の天野りおん(伊藤万理華)が「令和の日本のお笑い界は異様にレベルが高い」と語るセリフがあったが、逆に23世紀のお笑いってどんな感じなんだろうか。
AUTHOR

竹島 ルイ


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