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UPDATE|2019/08/16

SKE48須田亜香里が読んだ堀江貴文『捨て本』「この先の未来で、この本が背中を押してくれる」

須田亜香里と、今回須田亜香里が読んだ『捨て本』(堀江貴文著/徳間書店刊)


私のお気に入りの章は「幸せの単位」。堀江さんが幸せを感じた時の描写が可愛くて読みながら顔がほころんでしまいました。ガッツリ刑務所の話なのでそれをお気に入りというのはなんだか申し訳ない気もしますが……。

きっとこの本に書いてある「捨てる思考」を身につけたのは、刑務所に入った経験が大きいのではないかと思います。だから、私はその捨てることの良さを100%体感することが出来るはずがありません。だってやっぱり私は刑務所に入ったことがないから(笑)。

でも、その私が体験したことのない状況に置かれながらも、一つひとつに自分の意思を持って行動してきた人の話を聞けることはとても貴重なことです。しかも収監の経験だけではなく、日々多くのモノをインプットしている人の思考に触れることができる読書体験は、1人の人間との出会い以上に価値があることかもしれないと思いました。

本の中の堀江さんと意見が噛み合うと妙に嬉しかったのも印象的でした。「誰かのせい」という章の「他人のせいにすること。それは自信のなさのあらわれだ」。目にしたときには「そうだよね!」と嬉しくなり、すっかりお気に入りになりました。

この本を読んでいると、どんどん自分に言い訳ができなくなっていきます。でもだからこそ、自分に言い訳のできない、悔いのない生き方を見つけられると思いました。

私は人の顔色を伺いがちです。それはアイドルが人気商売だからというわけではなく、幼稚園の頃の「はないちもんめ」が大きく影響しています。誰も私の名前を呼んでくれなかったことがトラウマで、人に選ばれないことが怖くてたまらなくなったのです。

でも、なんとしても人に選ばれたいという執着心が強かったおかげでAKB48グループという大所帯のアイドルグループでも生き抜いてこれたのだとも思います。「ブスが理由で大勢の女子たちに負けてたまるか」と意地になってアイドルを続けてきたからこそ得られたものもあり、その経験を活かして選ばれる人になるための思考術などを書いた本まで出版したほどの人間です。

人付き合いのために多少なりとも武装をする私からすると、堀江さんは身軽過ぎて思わず二度見してしまうほどです。でもその身軽さが堀江さんにとっての武装なのだと思うし、ブレていなくてかっこいいなと思います。

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