季刊ムック『OVERTURE』で連載されている「上坂すみれの服飾ペレストロイカ」。声優・上坂すみれが未知のファッションアイテムに挑戦する連載。普段はロリータファッションに身を包む上坂が2回目に挑戦したのはトラックスーツ。今回は誌面に入り切らなかったインタビューを、大幅に加筆してwebオリジナル版として誌面未公開カットとともにお届けします。
──さてさて、始まりましたよ。大好評連載服飾ペレストロイカの第2回目! どうですか、上坂さん。良い波乗ってますか?上坂 今日の朝、すごい嵐みたいな大雨が降ったじゃないですか。あれって今日の私の心象風景を現していたのかなって……。
──またまた、そんなこと言って、スポーティーなトラックスーツがお似合いですよ。まずは着てみての感想を伺えますか? 上坂 えっと、まず大前提としてこれはジャージじゃなくてトラックスーツなんですよね。
──そうです。トラックスーツといえばブルース・リーの黄色いつなぎを思い出す方も多いかもしれませんが……。上坂 ああ、そう聞くとパッと絵が浮かびます。この上下トラックスーツ姿の私、アジアから観光に来た富裕層の登山客みたいだなって。銀座のデパートでこういう人、何度も見たことありますもん。着こなしがとんでもなく難しいお洋服ですよね。
──今日もエッジの効いた感想、ありがとうございます! サグいポージングも決まってましたよ。上坂 サグ……? サグチキンカレー? よくわからないのですが、想像の中のラッパーの人をイメージして、あまり表情が出ない方がいいのかなと思ったので無表情を心がけつつ、運動神経がないので良い塩梅にしゃがんだり、手を広げたり閉じたりするのが難しくて。とりあえず両手を広げたら、某有名和食チェーンの社長ポーズっぽいって言われるしで、なかなか困ってしまいました。
──たしかに一瞬、スタジオに社長が降臨した瞬間ありましたよね(笑)。