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UPDATE|2019/08/15

『仮面ライダージオウ』のヒロイン・大幡しえりが1年間で感じた、女優としての戸惑いと成長

大幡しえり 撮影/佐賀章広

“平成最後の仮面ライダーシリーズ”として話題の『仮面ライダージオウ』にて、約1年を通してヒロイン・ツクヨミ役を演じてきた大幡しえり。シリーズ集大成となる映画『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』も公開され、女優として大きく成長した彼女が、この1年を通して得られたものとは。


──大幡さんは昨年9月より『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日)でヒロインのツクヨミ役を演じていますが、どのような役柄ですか?

大幡 ツクヨミは未来を変えるために50年後からやってきた女の子なんですけど、すごく意志が強くて真っすぐで。そして主人公のソウゴと関わっていくことで次第に喜怒哀楽が表に出るようになってくる、という役柄です。

──ツクヨミと大幡さんは性格面では似ていますか?

大幡 いえ、似てないと思います。みんなにも「あんまり似てないね」ってよく言われるんです(笑)。私は冷静でもないし自分の意見を言うのも得意じゃなくて。だからツクヨミはかっこいいなと思うし、あんな女の子になりたいなって思います。

──ツクヨミは未来人ですから、役作りも苦労したのでは?

大幡 そうですね。特に最初苦労したのはタイムマシンの操縦です。どんなふうにCGが合成されるか分からなくてイメージも掴めていなかったのに、未来人らしく使い慣れた雰囲気を出さなくちゃいけなくて、とても大変でした。

──アクションシーンにも挑戦されていますが、いかがでしたか。

大幡 動きももちろん難しいんですけど、そちらに集中し過ぎるとセリフがおろそかになってしまって。両方同時にやらなきゃいけないというのが難しかったのと、あとは自分の演技だけじゃなく相手との呼吸も合わせないとアクションって成立しないんだなと感じました。

──1年間ツクヨミを演じて、女優として得られたことというと?

大幡 最初はただクールに演じていたんですけど、途中で監督に「ツクヨミのキャラを壊したい」と言われ、変顔や女の子らしいしぐさなどそれまでまったくやってこなかったことをやることになって戸惑いました。でも、何度もやり直しをする中で監督から「ツクヨミも人間だから、誰かと関わることで変わっていく。役自体の成長に合わせて、新しい表現をどんどん考えた方がいい」と言われ、確かにと思ったんです。実際にオンエアを見て「監督が言いたかったことはこれなんだ!」と再認識したし、それ以来台本を読むときは「ここからどう広げていけるか」を意識するようになりました。

CREDIT

取材・文/左藤豊 撮影/佐賀章広


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