この夏公開の大きな話題作、映画『Gメン』(8月25日公開)で、ヒロイン役を演じている女優の恒松祐里。ピンクの特攻服が印象的なレディースのヘッドを熱演し、新たな魅力を開花させた。今回、撮影の裏話からプライベートの過ごし方まで話を聞いた。
【写真】映画『Gメン』ヒロイン役を演じる恒松祐里──映画『Gメン』では、多摩黒天使(ブラックエンジェル)というレディースのヘッド・上城レイナ役を演じられていました。普段は口の悪いヤンキーだけど、恋する相手の前では超純情。振り幅の大きい役でしたが、恒松さんにもそんな二面性があったりしますか?恒松 私は全然そういうのはないんです。いつもこのまま。あ、眠いときだけ静かになります。あとはお腹が減っているときも静かです(笑)。ただ、レイナも二面性があるように見えて、実は違うんです。勝太(岸優太)とのデートのときだけ素直になれないけれど、中身は一貫して純情な女の子。ヘッドという肩書きではあるけれど、内面をしっかり描いてお芝居しようと思いながらやっていました。
──瑠東東一郎監督からは、役作りについてどんなことを言われましたか?恒松 監督からも、「恒松さんのままで演じてください」と言われました。お芝居で色付けするよりも、そのままの私のキャラクターを大事にしてもらいました。レイナはほかのメンバーと比べて、受け身でいることが多い役柄。腹が立つことを言われて怒ったり、誰かの面白いセリフに笑ったり。そういう周りのアクションに対して、ありのままの反応で返すようにしていました。
──主演の岸さんは、どんな印象でしたか?恒松 本当に、門松勝太そのものです。真っ直ぐで、ちょっとすっとぼけていて。お芝居でも、次にどうくるかわからない面白さが常にありました。瑠東監督いわく「岸さんは素のリアクションが一番面白い」ということで、みんな岸さんにいきなりアドリブを仕掛けるんです。そのときの岸さんの反応が「なんでそうなるの!?」みたいな、絶対にありえない反応で(笑)。私たちが想像していたのと全然違う角度でリアクションされるので、仕掛けた私たちが逆に笑っちゃいそうになっていました。
──皆さん、お芝居をしながらも、撮影中本当に笑っていたと伺いました。恒松 私こういう面白い作品でも、あまり笑わないほうなんですよ! でも今回はダメでした(笑)。
──実際にそのシーンは本編でも使わていますか?恒松 結構そのまま使われています。カフェのシーンとかそうですね。G組のメンバーとブラックエンジェルと田中圭さん演じる八神紅一が絡むシーンがあるんですけど、そのときのやりとりはアドリブです。岸さんは素のリアクションなので、ぜひ注目してほしいです。
──完成した作品をご覧になって、恒松さんのお気に入りのシーンを教えてください。恒松 一番はやっぱり、吉岡里帆さん演じる雨宮瞳先生のシーンです。台本に書かれていないセリフだったので、吉岡さんのアドリブだと思いますが、全部面白かったです。レイナと瞳先生は一緒のシーンがなかったんですよ。それがすごく残念! 同じ現場にいたかったです。
──ほかの共演者の方とはどんなお話をされましたか?恒松 ブラックエンジェルのメンバーでいることが多かったので、3人のシーンをどんなふうに演じるかアイデアを出しあったりしていました。撮影の空き時間も3人でカフェに行って、そこでもみんなでワイワイ話していましたね。
──映画のままですね。恒松 そうなんです! すごく楽しかったです。