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UPDATE|2019/07/22

日向坂46が冠番組『HINABINGO!2』と『日向坂で会いましょう』で見せた、まったく異なる2つの力

アイドル番組定点観測 第23回

雑誌やweb媒体でアイドルの記事を数多く執筆するライターの左藤豊氏が、1週間アイドルたちが出演するレギュラー番組や冠番組をチェック。その週、テレビで輝いていたアイドルたちについて思い入れたっぷりに語ります。第23回となる今回の観測期間は7月15日(月)〜21日(日)。



今年4月期に放送され好評を呼んだ日向坂46の冠番組『HINABINGO!』が7月15日(月)より『HINABINGO!2』(日本テレビ)として装いも新たにスタートしました。3カ月ごとに番組が変わるのが慣例となっているこの放送枠で、2クール連続で同一グループが冠番組を持つのは異例のこと。それだけ日向坂46のバラエティ力が評価され、また今後への期待が大きいということなのでしょう。

とはいえ、前作『HINABINGO!』初回放送と今作『HINABINGO!2』初回放送を見比べてみれば、スタジオの雰囲気が全然違うのは一目瞭然です。前作は冒頭からMC・小籔千豊がメンバーに罵声を浴びせるなど、「ハッピーオーラ」を掲げる日向坂46の番組らしからぬヒリヒリした空気が漂っていました。しかし今回は、本編放送開始直後0秒の時点から小籔がニッコニコなんですよ。さらには浴衣姿のメンバーから「小籔さんも(浴衣を)着てるよ~!」「かっこいい~っ!」と黄色い歓声も。わずか数カ月で小籔との間に信頼関係を築き、「ハッピーオーラ」の中へ取り込んでしまった日向坂46。良い意味で「人たらし」と言いますか、「愛し愛され力」に満ちたグループですよね。

また、日向坂46が持っているものはその力だけではありません。『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)で7月14日(日)・21日(日)の2週に渡って放送された「セカンドシングルヒット祈願・ドラゴンボート琵琶湖走破」では、手漕ぎボートで15kmを見事走破(しかも6時間を切る驚異的なタイム!)したと思いきや、そこから目的地である日吉大社金大巌までの登山にも挑戦。脱落者なくこれを全員で成功させ、さらにその翌日には握手会を開催して全6曲のライブも完遂。これはもう、体力・精神力ともに驚異的としか形容できません(筆者自身「これと同じことをやれ」と言われてもまず無理だと思う)。

「バラエティのセンスが高い」とか「人懐っこい」といった評価を受ける日向坂46ですが、そのベースには並々ならぬ根性や体力が備わっていて、だからこそたくさんの人を笑顔にできる。――視聴者側としてはメンバーに対して尊敬の念も湧いてきたヒット祈願でした。アイドルって、本当にすごい仕事だ……!

そんなアイドルの仕事へ大きな一歩を踏み出したのが、乃木坂46の新選抜入りを果たした4期生の遠藤さくら・賀喜遥香・筒井あやめ。7月21日(日)放送『乃木坂工事中』(テレビ東京)ではこの3人をフィーチャーした「24th新選抜クイズ」が行なわれました。この回を見て個人的な印象は、「先輩って、やっぱり頼りになるなぁ~!」。
AUTHOR

左藤 豊


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