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UPDATE|2019/07/15

松村香織&大木亜希子 AKB48グループOG初対談「アイドル卒業後をどう生きるか」

左から松村香織(元SKE48)、大木亜希子(SDN48) 撮影/松山勇樹


──一般の20代女性は、仕事や自己実現と同時に、結婚について考えることもあると思います。そのあたりはいかがですか?

大木 結婚問題は考えますよね。

松村 もちろんちゃんと相手が見つかって、結婚するのは素敵だと思うんです。ただ結婚がゴールではないですからね。そういう意味では学歴のことを考えることもあります。私は最終学歴が高卒なんですが、いつか結婚できたとして、もしも離婚して1人になって正社員雇用で就職したいってなったときに苦労すると思うんです。

大木 SDN48はメンバー全員が二十歳以上だったので、学歴が決定した上で入ってきてたので事情も違うんですよね。

松村 年齢的に高校に進学するかどうか悩んでいるメンバーもいて、そういう子には進学を勧めていました。通信制もいいけど、普通に学校に通うのをお勧めしてました。たとえ通信制でも、学校に行く日もあるとか。そういう場で、メンバー以外の普通の友達を作ったほうがいいんですよ。ただ私は高校を卒業した後にSKE48のメンバーになったけど、SKE48メンバーになった後に高校生になるのはまた違うと思うんです。絶対に「アイドルきたー」みたいな感じになるじゃないですか。そうなったときに、私のように学校の行事を普通に楽しめる環境になれるか分からないから、強くは勧めなかったです。

大木 井の中の蛙じゃないですけど、いくらグループの居心地が良くても、その状況に慣れ過ぎるのは良くないですよね。

松村 普通の子たちと過ごすのも大切ですよね。私の場合は、高校の友達からアイドルになったパターンだったのでフラットに付き合ってくれたんです。でもSKE48のメンバーとして学校に通うと、絶対に陰でコソコソ言われるんですよ。あんまり友達ができなかったり、女子同士だったら嫉妬の対象になったり。それがストレスになる子もいるじゃないですか。確かに普通の女の子として学生生活を過ごすのは難しいし、SKE48のコミュニティもいいけど、外の関係性も大事にしておかないと、社会の仕組みも含めて何も知らないことが多いから卒業した後が大変ですよ。
AUTHOR

猪口 貴裕


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