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UPDATE|2023/05/31

『だが、情熱はある』しずちゃん“完コピ”で話題、富田望生というカメレオン女優の凄み

ドラマ『だが、情熱はある』 公式Twitter(@daga_jyounetsu)より

ドラマや映画でカメレオン女優として名を馳せている富田望生。「オードリー」若林正恭と「南海キャンディーズ」山里亮太の半生を描いたドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)では、“しずちゃん”こと山崎静代を演じている。身長や体格は本人と全く異なるものの、「しずちゃんにしか見えない」と方々から絶賛の声が続出。本稿では、そんな彼女のカメレオン女優としての凄みに注目していきたい。

【別カット2点】高クオリティで話題、富田扮する南海キャンディーズ・しずちゃん

富田は福島県いわき市出身、2000年生まれ。東日本大震災がきっかけで故郷の福島を離れた後、芸能事務所に所属し数々のエキストラを経験していく。

転機が訪れたのは、2015年に公開された『ソロモンの偽証』の浅井松子役への抜擢だ。いじめられっ子という設定を受け、彼女は役作りのために約2カ月で15キロも増量。当時まだ中学生だったのにもかかわらず、体型を大きく変える徹底ぶりが話題となっていた。

その後も彼女の役づくりへの姿勢は変わらない。

映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』では、ぽっちゃりでありながらも、キレキレのチアダンスを披露する東多恵子役を熱演。ダンスがハード過ぎて痩せていってしまうため、体型を維持すべくご飯を大量に食べていたという。

そうしたエピソードからも彼女の“役”に対する並々ならぬ思い入れが感じ取れる。もはやストイックな役作りは、“富田望生”という女優を形作る大きな要因なのだろう。

一般層にもその名が広がり始めたきっかけは、恐らく2018年にNetflixで配信された『宇宙を駆けるよだか』海根然子役の影響が大きい。学校中の羨望を集める美少女・小日向あゆみが、とある事件をきっかけに同じクラスメイトの然子と体が入れ替わってしまうサスペンス&ラブストーリーだ。

根暗で自身の容姿にコンプレックスを抱く然子と、明るい性格のあゆみという二つのキャラクターを何気ない仕草や声色の使い方で見事に演じ分け、新世代の演技派女優として大きなインパクトを残したのだ。


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