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UPDATE|2023/05/30

でんぱ組、バンもん、虹コン… 「さよなら中野サンプラザ音楽祭」で一夜限りのコラボを披露

「さよなら中野サンプラザ音楽祭」

1973年の開業以来、様々なジャンルのアーティストがコンサートを行ってきた中野サンプラザ。バンドやシンガーソングライター、声優、そして、アイドルにとっても“聖地”と言える中野サンプラザが、今年7月、50年の歴史に幕を閉じる。現在、「さよなら中野サンプラザ音楽祭」と題し、縁のあるアーティスト達がラストライブを行っているのだが、5月25日には、でんぱ組.inc、バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI、虹のコンキスタドールという3組の個性派アイドルグループが登場した。今回は、一夜限りのレアなコラボレーションも飛び出したこの日のライブの模様をレポートする。
 
【写真】「さよなら中野サンプラザ音楽祭」でんぱ組、バンもん、虹コン一夜限りのコラボ【10点】

まず、最初のグループは、バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI。神聖かまってちゃんのドラマーとしても活動している鈴姫みさこ率いる6人組アイドルグループ。ステージ中央には、ドラムがセッティングされている。オープニングSEに乗って、メンバーは客席の後方から登場。ステージに上がると『6 RESPECT』からライブがスタートし、「声出せますか~?」と客席を煽りながら、『キメマスター!』、『そーにゃん節』へと続く。『そーにゃん節』は和楽器を取り入れたロックな1曲。ファンのコールやかけ声が会場に響き渡る中、この曲では、みさこはドラムに専念。バンド感満載のパフォーマンスとなった。

続く、『青春カラダダダッシュ!』では、客席を移動しながら歌うファンサービスも。そして、『ゴッドソング』へと続き、5曲連続でパフォーマンスして、バンもんは終了した。バンもんのライブの魅力のひとつとして挙げられるのは、ドラムを中心とした6人のフォーメーションだ。ドラムの後ろにはお立ち台があり、他のメンバーがドラムのみさこをグルっと囲んだフォーメーションはバンもんならでは。この日も、次々と立ち位置やフォーメーションを変えながらパフォーマンスし、トップバッターとして会場を見事に盛り上げた。
 
そして、間髪入れず、バンもんメンバーはステージに残ったまま、でんぱ組と虹コンのメンバーも加わり、12人でのコラボコーナーへ。「このメンバーで披露するのは最初で最後かも」といったMCから披露された楽曲は、バンもんの『ショコラ・ラブ』。曲名が告げられると、会場からは大きな声援が上がる。しかし、曲中にさらなるサプライズが待っていた。間奏中に、でんぱ組の古川未鈴が登場し、ドラムのみさことチェンジ。

最後は古川がドラムを叩き、13人で曲のエンディングを迎えた。古川がドラムでバンもんと共演するのは実に10年ぶりとのこと。一発目からファンにはたまらないコラボレーションが見られ、後半のコラボコーナーへの期待値もぐっと高まっていった。

続いて登場したのは、虹のコンキスタドール。今回の3組の中では、18名と最も人数の多いグループ。中野サンプラザのステージ上を目一杯使い、フォーメーションを次々と変えてゆくパフォーマンスは、やはり見応えがあった。1曲目『THE☆有頂天サマー!!』から大きなコールが上がると、『世界の中心で虹を叫んだサマー』、『サマーとはキミと私なりっ!!』へと続く。特に『サマーとはキミと私なりっ!!』のサビで左右に振られたファンのペンライトの波は美しく印象的だった。

そして、『愛をこころにサマーと数えよ』と、これでもかと夏ソングで攻めつつ、最後は王道アイドル曲『トライアングル・ドリーマー』へ。大きな三角形のフォーメーションを移動しながら歌うサビは圧巻だった。バンもん同様、虹コンも5曲ノンストップでパフォーマンス。最後は18人が横一列に並び、「今年初めてツアーファイナルで立った中野サンプラザに、最後にもう一度立てて嬉しい」と挨拶して締め括った。

AUTHOR

南 喜一


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