FOLLOW US

UPDATE|2023/05/28

錦鯉・長谷川雅紀が語るブレイク後の困惑「なんでこんな話までニュースに!?軽々とした発言ができない」

錦鯉・長谷川雅紀  撮影/松山勇樹

「M-1グランプリ2021」優勝後、今やお茶の間の人気者となったお笑いコンビ・錦鯉。昨年は初の冠番組のスタート、自伝的をモチーフとしたドラマが放映されるなど、超多忙なスター街道を驀進中の“おじさん”二人。だが、どれだけスポットライトを浴びても、環境が変わっても、長谷川雅紀の心は今もあの苦渋をなめていた頃と変わらないようだ。6月より始まる初の全国独演会ツアー開催を控える今、長谷川はどんな想いを抱いているのだろうか?(前後編の後編)

【前編はこちら】錦鯉・長谷川が語るブレイク後の私生活「2LDKマンションは広くて使い切れない」

【写真】初の全国独演会ツアーを開催する錦鯉

──月並みな質問で失礼しますが、世界が広がった中で、雅紀さんの中での夢ややりたいことってありますか?

長谷川 そうですねえ、後輩に何かしてあげられたらなあって。中々会えなくなりましたが、ちょくちょく「いま、何しているんだろう?」とSNSで近況を調べたりと、頭の中にはずっとみんなの存在があるんです。機会があればやっぱり事務所のみんなと何かできたらなあって。

この前も、結婚した松本りんす(だーりんず)と、ゆーびーむ☆がやっているバーに行ってきて。たまご会(長谷川が結成した芸人会)とも、そろそろ何かしたい。仕事がなかったころに、タカトシの番組に呼んでもらったり、シショウ(ハリウッドザコシショウ)にいろいろ使っていただいていたので、僕も周りの人たちのために何かできたらいいなと思っています。

──ここ最近では『泳げ!ニシキゴイ』にSMA NEET Projectの芸人が大勢出演していましたね。あれは錦鯉が有名になることで周囲を押し上げた一つの形かなと。

長谷川 あれは嬉しかったですね。や団の本間(キッド)、ロングサイズ伊藤とか、ゆっくんちゃんとか出てくれて。

──ただ個人的に、隆さんの「桜前線」時代の相方、だーりんず小田さん役を、ロビンフットおぐさんが演じていたのは謎でした。小田さん、普通に元気でいらっしゃるのに。

長谷川 アッハッハ!あれは僕も不思議に思っていました。なんでだったんでしょうね。


──ほかに何か雅紀さんの中でやりたいことはありますか?

長谷川 やっと最近テレビにたくさん出していただけるようになって、若いころに持っていた「レギュラー番組が欲しいな」とか、「冠番組が欲しいな」という、お笑いをやり始めた頃の感覚がふつふつとよみがえってきたんです。

僕はとにかく楽しくやれていればいいという性格で、「なにくそ!」とか「アイツに負けてたまるか!」という、ハングリー精神や向上心が欠けていて。それが世に出るまで時間がかかった部分に少なからずあるのですが(笑)。そんな僕が、今はこう思うようになったとは……人間の欲ってくづく恐ろしいなあと実感しています。

──アハハ!全くその通りですね。その中の欲で一番強いものは何でしょう?

長谷川 やっぱり漫才をやり続けたいです。あれだけ立っていたBeach V(SMAのお笑い専門劇場)にも今は全然立っていないし、浅草東洋館にも、今年はまだ一回も立っていないんです。営業でお笑いライブに呼んでいただいて、そこでネタをやる機会はあるんですが、昔に比べたら回数は減ってきちゃいました。M-1グランプリで世の中に出られたこともありますし、死ぬまで漫才だけは一生続けたいなと思っています。

それこそシショウと、バイきんぐが年に1回必ず新ネタの単独ライブをやっていて。身近な人たちが芸人として最高の背中を見せてくれているので、僕らもやっぱりそうありたいなあと。

AUTHOR

田口 俊輔


RECOMMENDED おすすめの記事