──実際、どうなんですか阿部さん?阿部 めっちゃ好きです。
清原 嬉しい! 良かった、生きてて。
──確かに清原さんが言う通り、お二人のタイプはだいぶ違いそうです。阿部 そうですね。でも、私も仲良くなるタイプは自分と違うタイプの人が多いんです。ガツガツきてくれる人の方が仲良くなれたりするんです。
──実際、撮影を通して仲良くなれましたか?阿部 そうですね。距離はすごく縮まったと思います。
──ほかのお二人はどうでしょう?長月 これは全員に言えるんですけど、今までは「こうした方がいい」とかお互いに対して言わない4人だったんです。でも、撮影が終わる頃には、それが間島和奏とはできるようになってきました。
間島 『がっこうぐらし!』の撮影が始まる前って、今ほどユニットの垣根を超えて何かを一緒にやることがなかったんです。そもそも番組(テレビ朝日系『ラストアイドル』)でユニット同士でバトルをしていたので、楽屋でも仕切りがあるんですよ。だから大丈夫かな? あの2人(ユニットが違う長月と阿部)としゃべれるかなって不安から始まって。特に菜々実ちゃんとは番組で直接バトルした仲だったので不安は大きかったんです。でも、撮影期間中は本当に家族みたいに一緒にいたので、何でも言い合えるし、お互い自分の世界を保てる無言が辛くない関係性になれたと思います。
──番組のバトルと映画の撮影は同時進行?間島 撮影中もあったんですよ、ユニットごとのバトルが。私と梨央はSomeday Somewhere、(阿部と長月の)2人がLaLuceっていうユニットで。で、その2つのユニットが番組でバトルして、その収録が終わった後、そのまま4人で車乗って映画の撮影現場に行ったんです。そのときはヤバかったですね(笑)。
長月 けっこう地獄みたいな空気が。誰もしゃべれないから、みんなスマホ見てるみたいな(笑)。
間島 でも、そのときぐらいですかね修羅場は。それ以外は撮影期間中に仲良くもなれていたので。
──なるほど(笑)。ちなみに映画はゾンビ映画で、皆さんは迫りくる恐怖を乗り越えます。それぞれの過去を振り返って、乗り越えたこと、もしくはこのあたりは映画と似ているなっていうエピソードがあったら教えていただきたいのですが。
清原 私は、今こうして芸能活動をして人前に立つ機会が多いんですけど、中学校の頃は本当に暗くて学校に行けない時期があったんです。今も心は繊細な方ではあるんですけど、昔は物事に挑戦する前から無理って決めつけて諦めていたんです。『がっこうぐらし!』の出演が決まったときも、とまどいがあったんですけど、今ここで踏み出さないとダメだと思って踏み出せたので、それは自分の成長を感じたし、昔より物事に挑む強さも身についたんじゃないかなって思います。
(C)2019映画『がっこうぐらし!』製作委員会