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UPDATE|2019/06/22

でんぱ組&虹コン “ネットに救われたアイドル”根本凪 写真集ネット未公開カット

撮影/西條彰仁

5月27日にファースト写真集『スピカ』(小学館)を発売した根本凪。写真集について「削除できない紙として残したかった」と語る根本だが、アイドルになる前はネットサーフィンにどっぷりハマっていた引きこもりの過去を持つ。今でも「インターネットは切っても切れない存在」という彼女が語るネット論を、1st写真集のネット未公開の写真ともに公開する。


──虹のコンキスタドールとでんぱ組.incを兼任しながらグラビア活動を行っていると、なかなかサーフィンの時間を確保するのも難しいんじゃないですか。

根本 忙しいからこそやるんです(笑)。息をするようにというか、暇さえあれば携帯をいじってますからね。トイレに入った瞬間に携帯を触っていたときは、自分でもビックリしました。

──いつぐらいからネットにハマったんですか。

根本 携帯を持ち始めたと同時なので中学生になってからです。当時は、引きこもり時代で、他にやることがないから、ずっとベッドの中でネットサーフィンをして過ごしていました。

──引きこもってネットサーフィンをしていた時代は、どんな精神状態だったんですか。

根本 焦燥感しかなかったです。学校もあまり行けてないし、体調も良くないし、けだるさの中にヤバさが見え隠れする、みたいな。

──根本さんと同じように引きこもっている同世代の女の子とネット上で出会うこともあったんじゃないですか?

根本 けっこういましたね。その時代に知り合った子が、私が虹コンに加入した後にアイドルになって、TIFで再会したこともあります。

──それは運命的ですね! どんなページを見ることが多いんですか?

根本 アイドルになる前から現在に至るまで見ているのは、pixiv、NAVERまとめなどですかね。最近はYouTuberの動画も観ますけど、特にパオパオチャンネルという2人組は、2人の関係性が尊くて推しチャンネルです。

──虹コンに入る前はpixivにイラストを投稿していたそうですね。

根本 黒歴史過ぎて、こうして話すのも地獄なんですけど、中学時代に投稿していました。 好きなものを人と共有したかったんですよね。

──根本さんの体験したインターネットの良い面を教えてください。

根本 人との繋がりができたことですね。あるジャンルのものが好きになって、周りに同じ趣味の子がいなくても、ネットを見れば幾らでも同志がいますからね。1人じゃないんだって心強かったし、本当にインターネットは楽しい世界です。

──逆に悪い面はありますか?

根本 時間を決めないと無限に見てしまうところですかね。知らぬうちにリアルと区別がつかなくなってしまうので。実際、引きこもっていた時期は、人との関わりが本当になくて、あまり家族とも話していませんでした。ネットが全てみたいになっちゃって、それは良くなかったなと思います。

──こうしてお話を聞いて、根本さんのインターネット愛が伝わってきました。

根本 私はインターネットに救われた身でもあります。昔の私みたいに体調やメンタルの問題で表に出られない子は、手元に携帯があれば絶対にインターネットをすると思うんです。それで引きこもりになることもあるけど、その状況を変えるきっかけもネットのどこかに転がっているんですよ。

──根本さん自身、ネットででんぱ組.incのMVに出会って衝撃を受け、後に虹コンとなる新グループのオーディション「つくドルオーディション」を受けるきっかけになった訳ですからね。

根本 ネットで「つくドルオーディション」を見つけたときは体調が万全ではなく、東京に出るのも辛いなあと思っていたんです。でも結果的に何とかなっていますからね。引きこもりをしていると、こういうチャンスってネット以外に出会えないですから。なので引きこもりから脱却したい子は、ネットでやりたいことを探して見つけるのもいいんじゃないかなと思います。


根本凪
『根本凪ファースト写真集 スピカ』
撮影:西條彰仁
発行:小学館
定価:3000円+税
CREDIT

取材・文/猪口貴裕


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