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UPDATE|2023/03/31

HKT48を卒業・矢吹奈子の輝かしいアイドル人生、小学生で加入した少女が成長し韓国でスターに

矢吹奈子 撮影/佐賀章広

HKT48の矢吹奈子が、4月1日の卒業コンサートをもってグループを卒業する。2013年の加入から約10年、HKT48のフロントメンバーとして活躍してきた。2018年からは2年6か月の期間限定でIZ*ONEのメンバーとして渡韓し、さらなる飛躍を遂げた。卒業を目前に、HKT48を長年取材してきた小島和宏記者が、改めてアイドル・矢吹奈子という存在を振り返る。

【写真】HKT48を卒業する矢吹奈子【4点】

はじめて矢吹奈子の取材をしたのは、いまから9年以上も前のこと。まだ彼女は小学生で同い年の田中美久と2人並んでおとなしく座っていた。

こちらとしては仕事の話をしたいけれども、まだHKT48に入ったばかりの小学生相手には、それはちょっとばかり難しいミッションだった。 

苦肉の策で「いま小学校ではどんな遊びが流行っているのかな?」と質問すると、突然、目をキラキラ輝かせて「鉄棒!」「逆上がり!」。その場は盛り上がったが、さて、どうやって原稿をまとめればいいんだろう、と頭を抱えたことを思い出す。

その小学生の女の子がいつのまにか大人になって、センターを張って、韓国でスターになって、そして卒業していくーー。

無邪気に「逆上がり!」と答えていた小学生は、いつしかアイドルとしての立ち位置に悩み、時に取材中に涙を浮かべるような中学生になり(けっして順風満帆ではなかったのである)、高校生にしてアイドルとしてはベテランのキャリアを誇るエースに成長していた。

アイドルは輝ける時間に限りがある。だからこそ「最初から最後まで」見届けることができるのだが、こうやって振り返ってみると、矢吹奈子のアイドル人生はじつにドラマチックだったし、やっぱり「最終回」が間近になってくると、なんとも言えない気持ちになってくる。

2年前に韓国から帰ってきてからは、本当に大人になったな、と会うたびに感じていた。

AUTHOR

小島 和宏


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