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UPDATE|2023/03/12

山田邦子が語るコンプラ時代のお笑い「結局漫才って、おもしろいかどうか」

山田邦子 撮影/西邑泰和

一時代を築き上げた「女傑」をこう評するのは失礼だが、もはや完全に再ブレイクを果たしたと言っていいだろう。3回連載の山田邦子インタビュー、1回目では、昨年大きく話題となった「M-1」審査員の舞台裏とコンプラ時代のお笑いについて語ってもらった。

【写真】芸人人生を謳歌する山田邦子の撮り下ろしカット【6点】

「M-1グランプリ」の審査員は、話を頂いてからずっと「解禁しないでね」って言われていて。やっと発表されたら、友達から「おめでとう!」ってたくさんLINEが。「へえ、これっておめでたいんだ」って思いました。それと同時に、そのニュースを見たお若い方が「この人誰?」って言う反応で、それもまたおもしろかった。ずいぶんギャップがあるな、って。

「M-1」はずっと視聴者として見ていました。今は予選から見られるから、毎年、「なんだこれ!?」とか、「すごいおもしろいのに、残らなかったんだなあ」とか。まあお笑いは、ネタだけじゃなくて顔とかも含めて好みっていうのはありますよ。例えば私は決勝で真空ジェシカに最高得点を出したけど、松ちゃん(松本人志)はけっこう辛かったり…。審査ってそういうもんだし、それが重要だったりするとは思うんですけど。

審査員をやらせてもらったことで、決勝に出たコンビのファンだったりニュースを見た方だったりが、私のYouTube「山田邦子 クニチャンネル」を見に来てくれることも増えました。「今はもうYouTubeの時代なんだなあ」と改めて思いましたね。

YouTubeは、5年くらい前からやりたくてしかたがなくて。でも、当時はどうやって始めればいいか全くわからなかったんです。結局、前の事務所を離れたのも、YouTubeが出来なかったから、っていうところもあります。今は芸人がYouTubeをやってるのは当たり前だけど、ちょっと早かったのかもしれない。

「M-1」だって、去年は7000組以上エントリーがあったってことは、世に出たくても出てこれない芸人が山ほどいるわけです。自分たちでプロデュースしなきゃいけない時代になってるんですよ。私も他の方のYouTubeを見て、「こういうやり方があるんだな」「夜の8時くらいに出した方がいいな」「めっちゃ再生されてるけど、やってることは意外とシンプルなんだな」とか、参考にしながらやってます。

ウケがいいのは、昔の「オレたちひょうきん族」や(ビート)たけしさんとのエピソード。みんな聞きたいんでしょうね。私としては自分の趣味のこと、例えばリカちゃんとかバービーとかの人形の企画だったり、釣りも好きなんで釣りの企画をやっていきたいんですけど、視聴数は伸びませんね(苦笑)。まあでも、今後も企画を考えていろいろやっていきたいです


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