FOLLOW US

UPDATE|2023/02/01

「あえて真逆のキャラを」…元こぶしファクトリー・浜浦彩乃の「LILIUM」オーディション秘話

浜浦彩乃 撮影/田中健児

こぶしファクトリーが2020年3月30日をもって解散したあと、女優として活動を続けてきた浜浦彩乃。モーニング娘。とスマイレージ(現アンジュルム)で上演した舞台「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」の再演に出演することでも、大きな話題を集めている。今回は「LILIUM」オーディションのことや、グループを卒業後、女優になってからの変化について聞いた。

【写真】舞台女優として大活躍・浜浦彩乃の撮りおろしカット【10点】

──こぶしファクトリーでの活動を終えてまもなく丸3年が経ちますが、ソロで活動を始めたときのことを振り返ると、どんな気持ちだったか覚えていますか?

浜浦 ハロー!プロジェクトで学んだことがすごく大きかったので、それを持って外に出るという不安もあったんですけど、「自分ならできる」という気持ちの方が大きくありました。前は人と話すのが苦手だったんですけど、舞台で関わる方が毎月変わってくる中で自分からコミュニケーションを取るようになったり、また新たな成長ができているなと感じています。

──確かに以前の浜浦さんは、こぶし以外のグループの方と積極的に交流するタイプではなかったですよね。1人で活動を始めてどのくらい経ってからコミュニケーションを取れるようになったんですか?

浜浦 1年くらい経った頃だと思うんですけど、舞台でメインを張れるようになってきて、「周りの人をどんどん巻き込んでいかないといい作品って作れない」と思うようになったんです。そこからはコミュニケーションを取ることを、より意識するようになりました。「何て呼べばいい?」とかすごく些細なことからなんですけど……。

──浜浦さんといえば「はまちゃん」が愛称でしたが、それは今も変わらずですか?

浜浦 それが最近だと「彩乃ちゃん」とか「はま」と呼ばれることが多いんですよ。もちろんプライベートではそう呼ばれることもありますけど、やっぱりお仕事だと「はまちゃん」に慣れていて。だからわざわざ「はまちゃんって呼んで」と言っています(笑)。

──演技の楽しさはどういうところで感じますか?

浜浦 自分ではない人間を演じるのがすごく楽しくて、自分の生活では起きないことを経験できるのが、違う人生を生きているみたいだなと思います。私は吉高由里子さんや満島ひかりさんみたいな女優さんが好きなんですけど、みなさん普段と全然違う、憑依したように演じていらっしゃるのがすごく素敵だなと思っていて。でも、いざ自分でやってみると思った通りにはいかなかったり、相手を思いやらないとできないお芝居もたくさんあるので、そういう現場全体のことや自分個人のことを考えるのも面白いです。

──歌って踊るのとはまた違う楽しさなのでしょうか?

浜浦 そうですね。ライブだとステージからお客さんと目があったり、「楽しんでくれている」と感じるときが楽しいんですけど、お芝居をしているときはなかなかお客さんの顔を見られなくて、目線を合わせたりすることはないんです。でも作品によって世界観が違って、「こうやって自分も生きてみたいな」「こういうふうに人に接してみたいな」と感銘を受けることが多いので、お客さんにもそう感じてもらったり、作品を見たことで前向きに生きてもらえたらいいなと思っています。

CREDIT

取材・文/東海林その子 撮影/田中健児


RECOMMENDED おすすめの記事