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UPDATE|2019/04/29

平手友梨奈、『欅って、書けない?』で二冠! 復活の「YES!」が響いた夜

アイドル番組定点観測 第11回

雑誌やweb媒体でアイドルの記事を数多く執筆するライターの左藤豊氏が、1週間アイドルたちが出演するレギュラー番組や冠番組をチェック。その週、テレビで輝いていたアイドルたちについて思い入れたっぷりに語ります。第11回となる今回の観測期間は4月22日(月)~4月28日(日)。



4月21日(日)・28日(日)放送の『欅って、書けない?』(テレビ東京)は「2期生の絶対に負けられない戦い!2019」。欅坂46・2期生が「これなら私が一番」という自信のあるテーマで1期生に戦いを挑み、2週に渡って名勝負が繰り広げられた。その中でも最も活躍したのが平手友梨奈。……あれっ、平手!? 久しぶり!

しばらく番組収録に参加していなかった平手の復帰に冒頭から沸いたのだが、ただひな壇で座っているだけでなく、速球対決に果敢に挑み55km/hのストレートを投げ込んで井上梨名(54km/h)を下し「豪速球女王」の称号を獲得。さらにはイラストを描いて題目が何なのかを伝える「伝絵力(つたえりょく)」対決でも森田ひかるを下し、二冠に輝く大活躍!

対決の内容はもちろん、何より平手が終始楽しそうだったのが印象的だった。伝絵力対決では正解するたびに「YES!」と咆哮し、勝利すると床に突っ伏して喜びを体現。また速球対決で投げたボールがMC・澤部佑の股間付近に行ったことをイジられて照れ笑いを浮かべていたのも微笑ましかったですね。

欅坂46の楽曲イメージにどうしても引っ張られがちなのだが、本来の平手は1期生の末っ子キャラ。可愛がられてイジられて輝くキャラだと思うんですよ(シングル『黒い羊』の特典映像『KEYAKI HOUSE』でも平手は相当イジられていたし)。だからこそ、MC陣もメンバーも今回みたいにどんどん平手をイジって、笑顔や魅力を引き出してほしい。久しぶりの出演で二冠を達成しちゃうくらいなんだから、きっとまだまだ知られていないバラエティのポテンシャルを秘めているはず!

さて話は変わって、昨日横浜スタジアムにて盛大に行われたHKT48・指原莉乃卒業コンサート。一時代を築き上げ平成を代表する国民的アイドルの1人となった指原だが、彼女を相手に一切物怖じしなかったのが4月23日(火)『AKBINGO!』(日本テレビ)でのAKB48・矢作萌夏だった。

矢作は自分がベロベロ舐め回したしたストローで指原に水を飲ませるドッキリを仕掛け、見事成功。指原に「頭おかしすぎる」と言わしめる。しかし、矢作の本性が露わになったのはこの後だった。

スタジオでMCのウーマンラッシュアワー・中川パラダイスから「(指原に)どういうリアクションをしてほしかったの?」と聞かれた矢作は、「別にそんな願いはなくて、さしこちゃん(指原)を出したら(オンエアで)使われるかな、と思って」と回答。なんて恐ろしい子! 自分が映るためなら大先輩の指原でさえダシにしてしまうなんて……!

もっとも、生き馬の目を抜くアイドル界で勝ち残るにはそれくらいのしたたかさも必要なのだろう。指原だって周到な戦略があって今の地位があるはず。もしかしたら指原も、自分をダシに使うような後輩が現れたことを案外頼もしく思っていたりするのかも? などと『AKBINGO!』を見ながら思いを巡らせてしまいました。

AUTHOR

左藤 豊


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