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UPDATE|2019/05/17

井上玲音&和田桜子&佐々木莉佳子「成長したからこそ知ったライブの難しさと奥深さ」

左から 和田桜子、佐々木莉佳子、井上玲音 撮影/高橋定敬



──なるほど。令和コンビはどうですか?

井上 こぶしファクトリーは「オイ! オイ!」って煽る曲が多いんですけど、当然そうじゃない曲もやるんですね。じっくり聴かせる曲、セクシーに魅せる曲……そんなとき、お客さんに「俺たちの出番ないじゃん」ってガッカリさせたらダメじゃないですか。そこで「いかに飽きさせないで観てもらうか?」っていうのが課題になってくるんですけど、私が参考にしているのが℃-uteさんのライブ映像。心が浄化されるだけじゃなく、技術的にもすごく参考になるんですよ。

──具体的に、どういうところが?

井上 たとえば「ここ、カッコいい!」と思う場面があるとしますよね。「じゃあ、何で私はカッコいいと思ったのか?」と冷静に分析するんです。もっと具体的に言うと『嵐を起こすんだ Exciting Fight!』の間奏前。そこの萩原舞さんの振り。

佐々木 細かいなぁ(笑)。

井上 そこで萩原さんが前に出てきてバウンスするんですけど、それがあまりにもカッコいいから私もこぶしファクトリーのライブで真似してみたんですね。だけど、なんか上手くいかない。首が揺れちゃってコントみたいになっちゃう(笑)。いや~、本当に課題ばかりですよ。

和田 煽るタイプの曲じゃないときのパフォーマンスについては、実は私もよく考えますね。いろいろ試行錯誤した中で気づいたのは、思いっきり感情移入して歌うと伝わるものがあるなということ。歌詞に没頭することが大事なんです。だけど入り込みすぎると、今度はステージの途中で泣けてきちゃうんですよ。それもマズいじゃないですか。

──感極まってピッチがくずれてしまうのも、観ている方としてはエモいですけどね。

和田 それがツアー千秋楽とかだったら分かりますよ。でも意味もなく泣いていたら、「ひょっとして誰か卒業しちゃうのかな?」とか無駄な心配をファンの方にさせてしまうことになるので(笑)。

CREDIT

取材・文/小野田衛 撮影/高橋定敬 


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