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UPDATE|2019/05/09

樋渡結依 復帰記念インタビュー「AKB48の役に立ちたい気持ちが強くなった」

樋渡結依 撮影/石垣星児



──休業中とはいえ、活動のための勉強は欠かさなかったんですね。

樋渡 はい、勉強中は9月に始まったチームB公演曲を予習も兼ねて聴いて気分と集中力を高めて、『AKBINGO!』(日本テレビ)を観て田口愛佳ちゃんのぶっちゃけキャラに笑わせてもらいつつ、私ならこういうギャグを入れられるなぁと考えたり、ドラフト3期生のみんながすごく個性的で面白いので、早く私も仲良くなりたいなぁ……と、結局勉強以外はずっとAKB48のことばかり考えていました(笑)。

──早くも、復帰に向けてのシミュレーションが始まっていたんですね。

樋渡 そうなんですよ。ギャグもやっていかないと感覚が鈍っちゃうので、家でモノマネをしてふざけては、母が見て笑う、ということをよくやっていました。

──まさか、新ネタも完成したのでしょうか!?

樋渡 ……実は、新作モノマネが完成したんですよ。ただ、私は瞬時記憶タイプなので、一発目がベストでそこから徐々に鮮度が落ちていくんですよね……。ファンの方に披露しないまま、封印する可能性があります(笑)。

──心配していた心境の変化は、結果的に訪れましたか?

樋渡 全然です。変わったことと言えば、ペンを持つ時間が増えたことと、よく甘いものを食べるようになって体重が……(照笑)。それぐらいかな? 相変わらずAKB48こと、ファンの方のことを一番に考えていました。むしろ、AKB48のために役に立ちたい! という気持ちが、より湧いてきました。

──何かきっかけがあったのですか?

樋渡 友だちとの会話や周囲の会話を聞いても、アイドルで話題に上がるのは坂道グループさん、IZ*ONEさんばかり。AKB48の話になっても、指原(莉乃)さんは知っている! でも他の人は……という状態で。若い人の間で、AKB48の存在感が、以前より薄くなってきていると感じることが増えてきました。何より、「総選挙で何位? なぜ1位を目指さなかったの?」と、総選挙について、根ほり葉ほり聞かれたことがあって(苦笑)。この言葉にはグサッときました。やはり世間の方にとってAKB48=総選挙のイメージで、公演や握手会を頑張っているだけでは、世間の人には魅力が伝わらないんだ……と。それが悔しかった。そのときから、どうすればAKB48をもっと盛り上げられるか? と、勝手ながら考えるようになったんです。

──おぉ! その考えとは!?

樋渡 例えば、各地でイベントを開くとかはどうかなと。総選挙が今年は中止になってしまい、多くの方に見ていただく機会がなくなりました。その代わりにいろんなところでパフォーマンスを披露すれば、楽曲の良さ、個々の魅力がダイレクトに伝わると思うんですよね。

──それはとてもいい発想。AKB48が外に広がっていったのは、そうしたアグレッシブな活動があってのものでしたからね。

CREDIT

取材・文/田口俊輔 撮影/石垣星児


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