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UPDATE|2019/05/09

クロちゃんの考えるアイドル恋愛論「恋愛禁止には『功』の部分もあると思うんです」

クロちゃん

バラエティ番組ではドッキリをかけまくられ、ネットではなにかと炎上……、と今一番バズッてる芸人クロちゃんが、大好きな「アイドル文化」について、お題に沿って語ります。今回は、「恋愛」について。アイドル=恋愛禁止、という暗黙のルールがある中、NegiccoのNAO☆が現役のまま結婚を発表。時代が変わりつつある今、クロちゃんはアイドルと恋愛についてどう考えるのか?



少し前の話ですけど、NegiccoのNAO☆ちゃんが結婚を発表しましたね。しかも結婚後もアイドルは続けると言っている。最初にニュースで見たとき、僕は「大丈夫か?」って思ったんです。だってAKB48や乃木坂46でも、恋愛がバレて解雇になったりペナルティを受けたり散々してきたじゃないですか。ところがNAO☆ちゃんの場合、蓋を開けてみたら祝福の声ばかり。この件がアイドル界に一石を投じたことは間違いないでしょうね。

で、そうなると「須藤凜々花ちゃんとの差は何?」という話になる。一方は戦犯扱い、一方は祝福の嵐。いろいろ考えさせられますよ。

そもそも48グループとNegiccoでは立ち位置が違いすぎますからね。夜の仕事でたとえると、AKB48は歌舞伎町のキャバクラ。指名をガンガン取らないと淘汰される戦場みたいな職場なんです。対してNegiccoは新潟にある場末のスナック。地元密着型で常連に支持されている。僕はキャバクラの方が上と言いたいわけじゃないんです。渋い煮物を出すようなママのいるスナックも、人情があっていいですよ。

Negicco以外だと、解散したけどPASSPO☆も恋愛が許されたと思う。だけど同じくらいのキャリアであるスパガ(SUPER☆GiRLS)は絶対ダメ。AKB48の中でも、たなみん(田名部生来)は許されても、ゆきりん(柏木由紀)はダメ(笑)。たぶん年齢の問題じゃないんだろうなぁ。

「もし自分がプロデューサーや経営者の立場だったら……」と考えると、間違いなく恋愛禁止にするでしょうね。少なくてもデビュー後3年は恋愛NGを徹底させます。だって、その子は自分でなりたいと手を挙げてアイドルを始めたわけじゃないですか。運営側としては「僕も本気で売るから。あなたも本気で頑張ってほしい」となりますよ。人気商売でファンに愛されることを目指す以上、わざわざ自分から人気が落ちる要素を作る必要もないわけで。

もしその子が「疑似恋愛に代わるキャッチーなこと」をファンに提供できるのなら、話は変わってくるんです。それこそNegiccoがいい例ですけどね。Negiccoは楽曲だったり、キャラだったり、生き様でファンを引き付けているわけですから。

CREDIT

取材・文/小野田衛


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