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UPDATE|2023/02/04

アイドル生活19年・金澤有希、ラストメッセージ「たぶん私、アイドルになるために生まれてきた」

金澤有希 撮影/荻原大志

2月10日のコンサートをもってSUPER☆GiRLSから卒業し、19年に渡るアイドル生活に終止符を打つ金澤有希。北海道のローカルグループ・Touchから始まり、AKB48、GEM、SUPER☆GiRLSと続いたキャリアは、栄光と挫折が激しく交錯するジェットコースタードラマでもあった。卒業の理由や確固たるアイドル観を語った記事前編に続き、後編では今後のことなどについて洗いざらい語ってもらった。

【写真】アイドル人生を貫いた金澤有希 撮り下ろしカット【5点】

「小さい頃からずっとこの世界にいたから、アイドルじゃない自分が想像つかないんです。ライブ帰りで電車に乗っていて、たまたま正面の人と目が合うと無意識にニッコリしちゃったりするし(笑)。なにか私の中でアイドルのイメージって、日常生活の延長にあるものではないんですよね。浮世離れしているというか、人間よりは宇宙人に近い感じ。これからは普通の人間に戻る努力をしなきゃいけないかな」

アイドルは活動していくうえで大きな犠牲を払っている。よく指摘される恋愛だけでなく、学業面で妥協を余儀なくされることも非常に多い。金澤は地元・北海道苫小牧に里帰りすると、疎外感を覚えることがあるという。同級生たちが「2人目の子供」や「保育園の選択」について語り合っている中、自分だけアイドルとしてステージに立っているのだ。気づいたら完全に違う世界の住民になっていたということなのだろう。

「要するに私、アイドル以外のことが何もわかっていないんですよ。そこは少しコンプレックスでもありますね。恋愛とか結婚のことだけじゃなくて、普通の女の子が学校に通いながら経験してきたようなことを何も通っていないわけですから。これからは社会人1年生としてイチから勉強していきたいです」

AUTHOR

小野田 衛


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