──BEYOOOOONDSは、そんな奇跡的な巡り合わせで集まったお3方を含めた12人のグループですが、これからどう活動していきたいですか?
里吉 12人の個性がバラバラなところを活かして、可愛い曲だけでなくかっこいい曲や、現在披露しているようなちょっとコミカルな曲、他にはないような路線の曲、と全部網羅して幅広い楽曲ができたらいいなと思います。
──ちなみに前からいた9人とは、すぐに打ち解けることができましたか?
里吉 最近になってぐっと近づけたかな、と思います。
平井 年齢的な問題とキャリア的な長さの兼ね合いがあって、最初はお互いにどう接していいのか分からなかったんですよ。
──清野桃々姫さんなんてまだ14歳で、みなさんとは4~5歳の差がありますしね
里吉 でも、今は敬語もなくなりました! 「BEYOOOOONDSには先輩も後輩もない。みんな同期だ」という考え方です。たとえば「一岡さん」ではなく「伶奈ちゃん」って呼ぶようにしていますし。
平井 「さん」付けを3回したら、ジュース1本を奢るという罰則ルールができたんですよ(笑)。
小林 そのおかげか、敬語をなくしてからは年下メンバーの年下らしい一面に対して、直接「可愛い」って言えるようになりました。
──実際に活動が始まってみて、想像していたアイドルと違うなと思うことはありますか?
小林 挨拶ですね。オーディションのときから声が小さいと注意されていたんです。自分的には一番大きくしているつもりだったけど、「もっと大きく!」って何度も注意されたことで、こんなに大きな声で挨拶しなきゃいけないんだって驚きました。
──学校や部活以上に芸能界で求められることですよね。他には何かありますか?
里吉 私はマイクの扱いです。加入前はとにかく踊る専門だったので、マイクへ声の乗せかたも分からなくて。実際に声が乗ったとしても、大勢の人に伝わるような話し方はどうしたらいいんだろうって研究したり、踊っているときにマイクが手から落ちないように練習しましたね。
──逆に、アイドルになってみてうれしかったことはありますか?
平井 やっぱり一番は、ずっとファンとして観ていたメンバーさんと実際に話ができることですね。パフォーマンスに対する思いを近くで感じられるので、すごく勉強になります。たとえば、この間の冬のハロー!プロジェクト全体のコンサートのとき、石田亜佑美さん(モーニング娘。’19)と前田こころちゃん(BEYOOOOONDS/雨ノ森川 川海)と里吉とで1曲パフォーマンスしていたんです。本番前に石田さんが注意するところを改めて確認してくれて。そのうえで、必ず裏で4人で歌ってからステージに臨んでいたんです。
──すごくストイックですね。裏でというのは、声だし代わり的なことですか?
平井 いや、ステージに出る前に気持ちの足並みをそろえる感じに近いと思います。
里吉 4人なので、大きいステージに立つとどうしても距離ができちゃうんです。だから、ステージに立つ前にこの曲は4人で歌っているんだぞって意識を再確認するイメージですね。
──最高のエピソードじゃないですか!
里吉 先輩には本当にたくさん助けていただいています。