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UPDATE|2019/04/18

シューティングを超えるアイドル「ハロプロ2.0」BEYOOOOONDSインタビュー(3)

左から里吉うたの、平井美葉、小林萌花



──里吉さんはどうですか?


里吉 私がハロプロを好きになったのは小4のときでした。その頃はモーニング娘。の9期さんが好きで、その後新メンバーとして加入した小田さくらさんが大好きになり、そして12期メンバーが入ってきたときに「ついに!」と思ったんです。というのも、そこで初めて同じ年や年下のメンバーが誕生したんですね。牧野真莉愛さんと羽賀朱音さんのことなんですけど。

──12歳でグループに加入して以降ずっと最年少ポジションだった工藤遥さんでさえ、里吉さんの年上に当たるんですね。

里吉 そうなんです。だから、それまでは「お姉さんたちのグループ」というイメージがあったのに、12期メンバーの加入によって「これは他人事じゃないな」と思うようになって。私はダンスを5歳のときから習っていて、それを仕事にしたいという考えもあったので、オーディションを受けることにしました。

──里吉さんのダンスのジャンルは何だったんですか?

里吉 私はストリートダンスです。ジャズ、ヒップホップ、ハウス、ロック……といろんなジャンルをやっていました。

──そして最後は小林さんです。音楽学校に通うゴリゴリのピアニストだと伺っていますが、そんな方がなぜアイドルに?

小林 私、モーニング娘。さんのオーディションだったら受けていなかったと思うんですよ。ダンスをやったこともないですし。だけど「“ONLY YOU”オーディション」は「一芸に秀でた人材」ということだったので、歌もダンスもやってこなかったけれど、私にはピアノがある。だから、このオーディションなら活かせると思ったんですね。

──なるほど。もともとハロプロの存在自体はご存じだったんですか?

小林 知っていましたし、好きでした! 好きになったきっかけは学校の先輩からの影響ですね。

──ピアニストとしてそれまでにもステージに立つことはあったと思いますが、アイドルとして立つステージは全然違うものですか?

小林 まったく違いますね。クラシックを弾いていると、拍手をいただくことはあっても、直接レスポンスをもらえるわけではないんです。だから、自分の歌やダンスに対してのレスポンスがもらえるのがずっと羨ましくて、アイドルになろうと思ったのもそこに憧れていたっていうのがありますね。だから、ステージに初めて立ったときは、お客さんからの反応に圧倒されました。

──親御さんの反応としてはどうでしたか? 娘が突然アイドルになると言い出したら驚いたんじゃないですか?

小林 それが実は、最終審査の手前までずっと内緒でオーディションを受けていたんですよ(笑)。でも、打ち明けたら「あなたの好きにしたらいいんじゃない?」という拍子抜けするくらいあっさりした返事でしたね。音大もアイドルも両立させるって宣言したからかもしれないですけど。

──とはいえ、音大生と芸能活動の両立は想像を絶する大変さだと思うのですが、そこに対してのためらいはなかったんですか?

小林 確かに学校に通うのは大変だと思います。でも、芸能活動をせずに大学に通って卒業したとしても、それで食べて行けるのはそれこそ一握りの世界。卒業時期になって、自分がそれまでやってきたことが活かせるのかも分からない。だから、ピアノが確実に活きるであろう「“ONLY YOU”オーディション」を受けました。

CREDIT

取材/小野田衛 撮影/市村円香


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