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UPDATE|2022/12/08

鳥人間コンテスト優勝者が語る『舞いあがれ!』人力飛行機サークルのリアル「まさにドラマの通り」

『舞いあがれ!』より(NHK提供)

NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』で福原遥さん演じる主人公の岩倉舞が、パイロットとして人力飛行機の飛行に挑むシーンが感動を呼び、一躍話題になった人力飛行機の世界。主人公、舞が入部していた人力飛行機サークル “なにわバードマン”の面々たちの、ひたむきな姿も印象に残った。ここで気になるのは、現実世界の“バードマン”は、いったいどのようにドラマを見ていたのかということ。そこで、今年の鳥人間コンテストで優勝した東北大学の人力飛行機サークル「東北大学Windnauts」の23代目の代表(※1)川人崇央さんに話を聞いた。

【写真】「東北大学Windnauts」鳥人間コンテスト決勝シーン

「実は家にテレビがなくて、ドラマはTwitterでダイジェスト版を見ていたくらいなんです。でも、部室で飛行機を作っているところとか、試験飛行の様子とか、かなりリアルにやっているなあと思いました。ドラマでもいくつかの班に分かれて作業していましたが、僕らも7つの班に分かれて機体製作をしているんです」

東北大学Windnautsでは、翼・プロペラ・駆動・操舵・コクピット・フェアリング・電装の7班があり、それぞれに4〜8人くらいの部員が所属。そのほかに全体設計とパイロット、という構成になっている。

「基本的に3年生の夏の鳥人間コンテストで引退します。1年生のときは入部して間もないのでほとんど応援。その後で班への配属が決まり、2年生の夏のコンテストがはじめて機体製作に関わった機体が飛び、その経験を元に3年生の夏の最後のコンテストにむけて設計・製作をしていくというのが流れです」

『舞いあがれ!』の中では部員間で意見がぶつかるという、いかにも青春らしい場面もあった。実際のバードマンたちの青春は……。

「班同士で意見が異なるということはたまにありますね。たとえばプロペラ班と駆動班の間では、プロペラ班がプロペラの大きさを変えると駆動部品にかかる力が変わるのでまた計算し直さないといけない……みたいな。ただ、ぶつかりあって揉めるというよりは、話し合って調整して、という感じです。何しろとにかく設計を早く決めて製作していかないと、時間が足りなくなるんです」


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