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UPDATE|2019/04/13

「自分の生き方は自分で開拓しなくちゃならない」ラストアイドル6thシングル『大人サバイバー』インタビュー

左から篠田萌(2期生)、長月翠(1期生)、阿部菜々実(1期生)、間島和奏(1期生)、畑美紗起(2期生)

これまで数々のバトルを通して成長してきた「ラストアイドル」が、メンバー52人で歌う最新シングル『大人サバイバー』を4月17日にリリースする。それを記念してENTAME nextでは1期生の長月翠、阿部菜々実、間島和奏と2期生の篠田萌、畑美紗起の5人にインタビューを敢行。テレビでは放映されなかった裏側のエピソード、そして新曲に込めた想いを聞いた。


すでに公開されているMVでは、52人全員がセンターの阿部菜々実を先頭に大きな三角形を組みながら行進するなど、“歩く芸術”と呼べる壮大なフォーメーションが見どころだ。1期生の22人、2期生の12人、そして2期生アンダーの18人が複雑なステップを踏みながら交差し、一つになっていく姿は、“全員で一つのラストアイドル”という完成形を示していると言えるだろう。

その困難なフォーメーションを可能にしたのが、冠番組『ラスアイ、よろしく!』(テレビ朝日系)で全12回にわたって挑戦してきた『歩く芸術』である。2014年のソチ・パラリンピック開会式で披露され、世界中の注目を集めた集団行進の『歩く芸術』は、全員の心が一つになっていないと失敗してしまうという、非常に難易度の高い競技。かつてロス五輪で水球の日本代表を率いた清原伸彦監督(現・武相学園理事長)による厳しくも温かい指導の元、ラストアイドルのメンバーたちは心身ともに鍛え上げられ、心を一つにしてきた。

そして3月23日・24日には、プロバスケBリーグの開幕戦にて、ハーフタイムとオープニングイベントで『歩く芸術』を披露。見事成功させたのである。その様子は『ラスアイ、よろしく!』でも紹介されたが、そこで培われた団結心と心技体が、新曲の『大人サバイバー』に結晶化されたといっても過言ではないだろう。

ENTAME nextでは今回、5人のメンバーに新曲の『大人サバイバー』、そして『歩く芸術』について話を聞いてきた。テレビでも放映されなかった裏側のエピソードからは、彼女たちが新曲に込める想いが伝わってくるはずだ。
     *     *     *
──まずは『歩く芸術』お疲れ様でした。大成功でしたね。

全員 ありがとうございます!

間島 実は1日目に私が少しミスをしてしまったんです。ジグザグ歩行のとき、緊張していたのか第1グループの歩幅が小さくなって、縦が余ってしまったんです。そこで私がアドリブで普段よりも1~2歩ぶん指示を出すのを遅めにしたんですが、みんなは普段のタイミングで止まったんですね。

長月 半々くらいだったよね。

間島 そう、半々くらい。指揮者に従おうという人たちと、本来のタイミングで止まろうという人たち。でも事前に、私の指示が遅れた時はみんなの判断に任せますと言ってあったので、それは止まった人が正しくて、申し訳ないことしてしまった気持ちになりました。でも2日目には、今日は何があっても練習通りのタイミングでやらせていただきますと伝えて、その結果、完璧な演技ができたのですごい嬉しかったです。

──その『歩く芸術』について、長月さんは「初めて52人の気持ちが一つになった」とつぶやいていました。

長月 正直言うと、2期生や2期生アンダーのことはあまり知らなかったし、1期生にもあまりしゃべったことのないメンバーがいました。私自身、交友関係を広く持つタイプではないので、こんなにもコミュニケーションの必要な競技をやることに最初は戸惑いました。それが最後のほうでは、以前はろくに知らなかったはずの子たちのことを思って涙が出てくるくらい、全員で一つになるってこういうことなんだなって胸に刺さったんです。

──最初は7人だった「ラストアイドル」が、いまは52人を指すグループ名になっています。

長月 私はもともと、最初のラストアイドルが「LaLuce」(ラルーチェ)に改名した時に悔しさはあったものの、1期生の25人で「ラストアイドル」という番組を作ってきたと思っていたから怒りはなかったです。だから52人になったいまは“2期生”や“2期生アンダー”と呼び分けることのほうが「違うんじゃないかな」って思っています。

──その52人全員で歌う『大人サバイバー』で、阿部さんがセンターに指名されました。

阿部 実はセンターってちゃんと指名されていたわけではなくて、振り入れをしている時に「あれ、真ん中なのかな?」って思って(苦笑)。でも『ラスアイよろしく』(3月30日放送)で発表された時にはセンターなんだなって実感しましたし、なにより踊っているときに自分が先頭に立つところを練習場の鏡で見たときには「ぞわっ」として、頑張らなきゃっていう責任感を感じました。この『大人サバイバー』はラストアイドルにとって今後も大事な曲になってくると思っているので、責任をもって頑張りたいなと思っています。

──他のメンバーのみなさんは「センター阿部菜々実」に対してどういう印象でしょうか。

長月 むしろ「他にいなくないですか?」っていうくらい、しっくり来ていると思います。ただ曲にもよると思うんです。『好きで好きでしょうがない』(3rdシングル)はやっぱり(間島)和奏ちゃんが真ん中だと思うし、『大人サバイバー』は三角形でぐわーって歩いていくときに、もし150センチの私が一番前だったら「ちょいちょーい!」って可笑しな感じだし(笑)、身長も含めて阿部菜々実で良かったなと思います。

CREDIT

取材/カゲ 撮影/Issey Nakanishi


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