──女性ファション誌『LARME』のモデルとしてだけでなく、先日は、「TOKYO GIRLS COLLECTION」にも参加されましたね。
黒木 不安がありつつも楽しもうと思って当日を迎えたんですが、いざ本番で歩きながら、お客さんから名前を呼ばれるたびに、プレッシャーがグサグサと心に刺さっていく感じでした。ランウェイするたびに、ファンの方も「ひかりちゃん!」って名前を呼んでくださって、うれしいんですけど、演出的に笑ってはいけないので、クールな表情をキメていました(笑)。でも私にも、こんなに女の子のファンがいるんだというのが目の前でしっかりと実感できたのがよかったです。モデルのお仕事をもっと頑張らないとなと思いました。
──「水着の撮影」で同世代の男の子からも人気に、「モデル」として女の子からも人気に、そんな両性からも好かれる健康的な美しさというのが黒木さんの魅力の1つと感じるのですが、ご本人はどう思われますか?
黒木 応援をしてくれる男性と女性で私に求めてくれるものというのが違うので、そこは意識していますね。SNSでも例えば昼は女性向けに私服やコスメの写真あげたら、夜は男性向けに“甘えている顔”の写真をあげたりとか、意識的に分けています。
──そんな黒木さんは現在、女優としてドラマ『電影少女2019』にもご出演が決まり、撮影の真っ最中なのだとか。
黒木 現場がみんな明るくて優しいので、ドラマのレギュラー出演は初めてなんですけど、この現場でよかったなと思っています。「楽しい」の前に、「お芝居の難しさ」を感じています。
──乃木坂46の山下美月さん、武田玲奈さんと同世代の人気女優の方達との共演になります。そのことで刺激を受けたりなど、ありますでしょうか?
黒木 今までテレビの画面や雑誌でしか見れなかった方たちとご一緒できるのがうれしいです。撮影の合間にお話もできるので。ただ、いざ演技が始まるとオーラが違って圧倒される感じがありました。私が想像するお芝居以上の演技が返ってきたりするので、とても勉強になりますし、みなさんを尊敬しています。
──黒木さんは今まで舞台での演技経験が多いですが、テレビと舞台では演技の仕方も違いますか?
黒木 舞台の方は、遠くのお客さんにまで伝えるために動きがどうしても大きくなるんです。テレビの映像だと細かい小さな動きだけで感情が伝わってしまうので、そこが難しいですね。表現したい感情を伝えるために、勉強しながら演技をしています。