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UPDATE|2022/11/23

アイドルとファンの恋愛を小説に、NMB48 安部若菜「恋愛禁止への時代の変化を感じる」

NMB48・安部若菜 撮影/武田敏将



──メンバーの感想は?

安部 小嶋花梨さんと上西怜さんが読んで、「めっちゃわかる!」と共感してくださいました。進路に悩むところはもちろん、いろいろなことが重なった結果、ファンの人に会いに行ってしまう時の心情も、「こういう気持ちになるものなのかな」って。私も仕事から逃げ出したくなることがあるので。「行きたくない」「このまま溶けたい」って思うんです。そういう気持ちって普段はしまっておくものですけど、小説として吐き出してみました。

──主人公のアイドルとファンはともに自己肯定感が低いのが共通点です。

安部 私も低いほうです。もっと自信持てたらいいのになって思いながら活動してきました。自信がないことは損だと思ってきました。でも、それが今回、初めて活かせたかもしれません。

──人気が出てからも自己肯定感の低さは変わらなかったですか?

安部 はい。今年の投票イベントではグループで4位という結果をいただきました。それなのに、ライブのたびに怖いと感じるし、「自分なんかモニターには映さんといて!」って思います。落語ができて、小説が書けるのは自分しかいないから、自分を励ます方法は増えています。人より劣っているという自覚があるからこそ、いろんなことに挑戦できるんです。

──ところで、アイドルを続けながら結婚をするニュースがありますよね。現役アイドルとしてどんなことを感じていますか?

安部 ファンの方が温かく受け入れているのが素敵やなって思います。48グループが恋愛禁止を有名にしたのかもしれないけど、時代が変わってきたんだなって感じています。自分はファンの方と結婚することを想像したことはないですけど、そういうニュースを目にするたびに「その選択肢もなくはないのかな」なんて思ったり。

──安部さんは「将来の夢・アナウンサー」と公言していましたが、現時点ではどう考えていますか?

安部 受けてみたい気持ちはあります。できることなら大阪の局がいいですね。先日、歌番組に出させていただいて感じたのは、私がアシスタントをしている番組にNMB48のみんなが出てくれたら素敵やなって。そんな未来が実現したらいいですね。

──メンバーでいるうちに実現させたいことはありますか?

安部 写真集を出したいです。初めて言いました(笑)。先輩も後輩も出していて、刺激になっています。そのためにもこの本を売らなくちゃいけないから、表紙をプリントしたTシャツを着て、難波の街を練り歩こうと思います(笑)。

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AUTHOR

犬飼 華


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