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UPDATE|2022/11/01

乃木坂46の思い出を振り、後輩へバトンをつないだ樋口日奈のラストステージ

乃木坂46 樋口日奈

10月31日(月)に東京国際フォーラム ホールAにて、乃木坂46 1期生・樋口日奈の卒業セレモニーが行われた。2011年8月から約11年にわたり、選抜メンバーやアンダーメンバーとしてグループを牽引し続けた樋口の旅立ちを祝福しようと、大勢のファンが会場での観覧や配信を通じて彼女のラストステージを見守った。

【写真】後輩たちへバトンをつないだ樋口日奈の卒業セレモニー【16点】

2011年8月の1期生オーディション最終審査の映像から始まったセレモニーは、樋口がセンターを務めるアンダー楽曲『My rule』で幕開け。5期生を含むメンバーで、優雅さに満ち溢れたパフォーマンスを披露し、早くも観る者を釘付けにした。また、MCでは「感謝を胸に楽しみたい」と語る樋口は、この日のセットリストが「今までの年表みたいなもの」であることを明かし、彼女の乃木坂人生を時系列に沿って振り返るような選曲/構成は、ファンと思い出を振り返るものであると同時に、後輩たちへとバトンをつなぐようなものにも感じられた。

当時を振り返るVTRとメンバーとのトークを交えつつ進行する卒業セレモニーは、樋口の原点的楽曲である『左胸の勇気』で再開。続く『狼に口笛を』では5期生と共にパフォーマンスするなど、最後だからこその興味深いコラボレーションも実現した。続く『やさしさとは』は、樋口が“同志”と表現する1期生の秋元真夏、齋藤飛鳥、2期生の鈴木絢音の4人で歌唱。

活動初期から苦楽を共にしてきた4人だからこその絆の深さが伝わる、愛情に満ちた歌声が会場中に響き渡る。また、樋口が初選抜入りを果たした8thシングル『気づいたら片想い』では、4期生とのパフォーマンスも実現。続くトークパートでは、賀喜遥香や柴田柚菜が樋口との思い出を明かす中、弓木奈於は独特の話題で場の空気を和ませた。

続いて、アンダーメンバーを交えて『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』『シークレットグラフィティー』を披露すると、樋口は前者を「私を奮い立たせてくれた曲」、後者を「私に責任感を与えてくれた初センター曲」と紹介。

特に後者では曲後半を観客のハンドクラップのみをバックに歌い、会場の一体感を高めていく。そして、トークパートでは3、4期生のアンダーメンバーを前に愛のあるメッセージを送り、会場は感動の空気でいっぱいに。さらに樋口は、3期生楽曲『思い出ファースト』を3期生と一緒に披露するなど、彼女がグループ在籍時にやり残したことを後輩たちと一緒に実現させていった。

セレモニー後半に突入すると、樋口にとって忘れられない2曲が立て続けに披露される。2017〜18年に発表された『インフルエンサー』と『シンクロニシティ』は共に日本レコード大賞を獲得した、グループの歴史においても欠かせない2曲だが、彼女はこれらの楽曲を通じて「乃木坂でよかったと思えた瞬間」が感じられたと明かす。この日のパフォーマンスはいつも以上に繊細さと華麗さが強く伝わるもので、樋口にとっても集大成と言えるものだったのではないだろうか。


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