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UPDATE|2022/10/29

元アイドル・一ノ瀬みかが思い描く"アイドルのために総合ケア施設"「夢を叶えたい子たちを支えたい」

一ノ瀬みか 撮影/関根いおん

「世界がモノクロの日々だった」昨年11月に体調不良を理由にアイドルグループ「神宿」を脱退した一ノ瀬。約半年に渡る休養期間を経て、今年4月のSNS再開より再び動き出した。6月にアパレルブランド『REFLEM』のモデルを務め、7月にはオフィシャルYouTubeチャンネルを立ち上げるなど、徐々に活動の幅を広げ始めている。しかし、この復活に至るまで、想像を絶するつらく苦しい時間を過ごしていたという。
自身の病との戦いから復活に至るまでの道程。生まれ変わった今の姿、そして今考える夢について、一ノ瀬みかの真摯な想いに迫った。
(前後編の後編)

【写真】アイドル脱退後、タレントとして活躍する一ノ瀬みか 撮り下ろしカット【14点】

──一ノ瀬さんは復活にあたり、三つの目標を掲げました。一つが「肌が弱い方に向けた美容ブランドの立上げ」、二つ目が「アイドルのために総合ケア施設の立上げ」、三つめが「ステージに立って歌って踊る」。個人的にすごく気になるのが総合ケア施設のお話。前回のインタビューでも語られていましたが、改めて立上げを志したキッカケをうかがえればと。

一ノ瀬 ご存知の通り、私は心の病気を患っていて現在進行形で治療していますが、実は小学2年生の頃から精神的な障害をずっと抱えているんです。そうした精神面で不安を抱えながら14歳でアイドルを始めたものだから、活動当初からとにかく大変で。人と話すことやコミュニケーションをその場で取ること、大人と一緒に話し合いを行うことが非常に困難だったんです。そうした精神的な未熟さにくわえ、活動未経験からくる技術のなさにもすごく悔しい気持ちになって。

こうして私のように、若さ故に自身が感じる未熟さや社会経験の少なさ、自分への不安が積もってしまい「私なんか」と、自己否定してしまうアイドルさんはきっと沢山いると思うんです。

ライブやメディアへの出演などの仕事以外の時間……家の中でも、ライブの疲れを明日に持ち越さないようにしたり、レッスンを復習したり、体型維持や体調管理にも常に気をつけて。絶対に肌荒れしないように、髪も傷まないように、むくみもないようにケアも続けないといけない。次のライブで新曲が披露されるなら、絶対にミスをしないようにずっと家に籠って練習する。これを休みなく毎日のように繰り返していたら、精神的にもかなり堪えると思います。

AUTHOR

田口 俊輔


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