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UPDATE|2022/10/29

元アイドル・一ノ瀬みかが語る復帰への日々「心を壊してからは本当に困難ばかりでした」

一ノ瀬みか 撮影/関根いおん

「世界がモノクロの日々だった」昨年11月に体調不良を理由にアイドルグループ「神宿」を脱退した一ノ瀬。約半年に渡る休養期間を経て、今年4月のSNS再開より再び動き出した。6月にアパレルブランド『REFLEM』のモデルを務め、7月にはオフィシャルYouTubeチャンネルを立ち上げるなど、徐々に活動の幅を広げ始めている。しかし、この復活に至るまで、想像を絶するつらく苦しい時間を過ごしていたという。
自身の病との戦いから復活に至るまでの道程。生まれ変わった今の姿、そして今考える夢について、一ノ瀬みかの真摯な想いに迫った。
(前後編の前編)

【写真】モデル活動も行う一ノ瀬みか 撮り下ろしショット【14点】

──活動再開から5ヶ月ほどが過ぎました。今の体調はいかがです?

一ノ瀬 お休みの上手い取り方や、仕事の際の体力配分が上手にできるようになり、やっと人間らしい生活が定着してきました。グループに所属していた頃は、不規則な生活ルーティンをずっと送ってきて、それが染みつきすぎていたんです。例えば今日は朝7時に起きて、朝ご飯を食べ、メイクしてこちらに向かうという流れで。「そんなの普通じゃん!」と思われるかもしれませんが、そんな「普通」が全くできなくなっていたんです。

この半年……心を完全に壊してからは本当に困難ばかりで、去年12月からしばらくはずっと寝て起きることしかできない毎日を過ごしていました。食べることすら難しく、深呼吸の仕方も忘れてしまいました。“起きる”ということも、果たして自分は本当に目覚めているのか?なんなら自分が生きているのかすら、わからなくなっていましたね。よく、心が落ち込んでいくと「世界がモノクロの日々」なんて表現を使いますよね。まさにその通りの時間を過ごしていました。今になり、朝の陽ざしを感じられる毎日を送れているのは本当に奇跡だと思いますし、今でも若干信じられません。

──昨年11月5日に活動休止を発表されて、わずか3週間後には脱退発表。これは相当なことだと、ものすごく不安に思ったんです。4月にSNSを再開するまでの、「世界がモノクロ」の日々、どのように過ごしていたのでしょうか?

一ノ瀬 「休みます」と宣言してからの半年間はぼやけていて、とても1日1日が長く重く感じられるような時間で、記憶にもほとんど残らない。ただただ重い日々でした。

AUTHOR

田口 俊輔


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