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UPDATE|2022/10/13

コメディエンヌを封印、橋本環奈が映画『カラダ探し』で魅せる全身全霊の恐怖

(C)2022「カラダ探し」製作委員会

先日、第73回NHK紅白歌合戦の司会に抜擢されたことでも注目を集めている橋本環奈。2022年は女優としても『バイオレンスアクション』や『キングダム2 遥かなる大地へ』といった話題作に出演した。そんな彼女の最新作、本格ホラー『カラダ探し』が10月14日から公開される。

【写真】橋本環奈が魅せる恐怖の表情、『カラダ探し』場面カット【5点】

実は今作、従来の日本的なホラー作品ではない。海外のティーン・ホラーを意識して制作されており、山本舞香や神尾楓珠といった注目の、またこれからの活躍が期待される若手俳優が集められている。

そもそも原作小説自体が『エルム街の悪夢』や『13日の金曜日』といった、スプラッター映画に着想を得ており、もともと海外の影響の強い作品で、そこにさらに『エクソシスト』や『死霊館』などの要素も組み込まれており、『クロックタワー』などのゲーム的な要素もある。

また監督の羽住英一郎は、Netflixで配信された『バイオハザード: インフィニット ダークネス』(2021)を手掛けていることもあって、『バイオハザード』シリーズの要素も取り込んでいるようにも感じられる。

優等生、オタク、不良、引きこもりなど、普段はスクールカースト的に交じり合うことのないメンバーが、共通の問題に直面し、時間を共有することで、不思議な友情関係が芽生えていく。作品内では生徒たちは殺されるたびに蘇り、同じ日がループして何度も繰り返されるが、その苦痛な時間の中で充実した友情が構築されていくことで、終わって欲しいけど、終わって欲しくないという矛盾がもたらす葛藤も見応え十分だ。

そして何より、今作を一級上の作品にものにしているのは、橋本環奈の存在に他ならない。『銀魂』(2017)や『新解釈・三國志』(2020)といった福田雄一監督作品に出演してからというもの、コメディエンヌの才能を開花させ、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(2019)や『午前0時、キスしに来てよ』(2019)など、福田作品以外でもコメディエンヌとしての演技が求められるようになった。それを見事に演じ切る度胸と忍耐が橋本環奈の凄さでもある。

今作での橋本環奈は、コメディエンヌの一面は抑えているが、意外なところで福田作品の経験が活かされている。それは恐怖の表情だ。思いっきり叫ぶことや目を見開くことで変顔になってしまうことから、躊躇する女優もいる中で、今作がホラー映画初出演と感じさせないほどに、橋本環奈は全力でそれをやってのけるのだ。

まさに役者魂。橋本環奈は、間違いなく大女優の素質を持っている。

【ストーリー】
7月5日。主人公の女子高生・明日香はいつも通りの高校生活を送っていたが、学校にいるはずのない幼い少女から「ワタシのカラダ、探して」と不気味な言葉を言われる。不思議なできごとに違和感を覚えつつ、その日もいつも通り1日を終えようとしていた。しかし、深夜0時を迎えた瞬間、気付くと明日香は深夜の学校にいた。そこには、明日香と幼馴染だが遠い存在になってしまった高広(たかひろ)と、普段接点もないクラスメイト4人がいた。何が起きているのか分からない6人だったが、そこへ突如、全身が血で真っ赤に染まった少女“赤い人”が現れ、全員を次々に殺していく…。全てが終わったかと思ったその時、明日香は自分の部屋のベッドで目を覚ます。そこは再び「7月5日」の朝だった。その日から、同じ日を繰り返すことになる明日香たち。明日を迎える唯一の方法は、校内に隠された、とある少女のバラバラにされた“カラダ”をすべて見つけ出すこと。繰り返される“恐怖”と“絶望”の中、次第に友情が育まれて、更なる恐怖へ挑んでいく6人。“赤い人”とは? “カラダ探し”とは? そして、明日香たち6人は明日を迎えることが出来るのか!?

【クレジット】
出演: 橋本環奈、眞栄田郷敦、山本舞香、神尾楓珠、醍醐虎汰朗、横田真悠、栁俊太郎、西田尚美、柄本佑ほか
原作:ウェルザード「カラダ探し」(エブリスタ)
監督:羽住英一郎
脚本:土城温美
主題歌:Ado 「行方知れず」 作詞 作編曲 椎名林檎 (ユニバーサル ミュージック)
製作:「カラダ探し」製作委員会
制作プロダクション:ROBOT 製作幹事・配給:ワーナー・ブラザース映画
10月14日(金)、TOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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