──今までに解散の危機に直面したことはありますか?
Nao☆ メンバーそれぞれで思うところはあったんでしょうけど、思い切って解散って話が出たことはないですね。ただ2009年にGyaOの『勝ち抜き!アイドル天国!!ヌキ天』に出るって話があったときに、Kaedeは辞めようと思っていたらしくて、それを私とMeguは知らなかったんです。正直、出る前は、「2回戦ぐらいまで進めればいいね」ぐらいのノリで、あんまり期待もしていなかったんですよ。
──絶対に勝ち抜いてやろうって気持ちではなかったんですね。
Nao☆ 期待し過ぎると裏切られるってことを、ずっと経験してきましたからね。それは今もそうなんですけど(笑)。大人の世界は怖いので、期待し過ぎないようにして受けてみたら、どんどん勝ち抜いて、みんな本気になっていくうちに、スタッフさんや審査員の方も応援してくれて。結果的にはグランプリを獲得したんですけど、そこに至るまでは落選とかいろんなことがあって、このまま辞めようって思ったこともあったんです。でも、この番組を通じて吉田豪さんと出会えたのも大きかったし、誰かが辞めようとしているタイミングで誰かしら周りの方がNegiccoを助けてくれるので、良い縁に恵まれているんだなって思います。
──Kaedeさんは、どうして辞めようと思ったんですか?
Kaede ちょうど進学の時期で、県外の大学に行こうと思っていたので、スタッフさんに「辞めます」って話をしたら、「『ヌキ天』の話が来ているので、ちょっと待ってくれ」と止められたんです。それで勝ち抜いたらメジャーデビューの権利が得られるって話だったので、メジャーデビューしたら何か変わるかもと思って辞めるのを踏みとどまりました。
──15年間やってきて、3人の関係性に変化ってありましたか?
Nao☆ 結成当時は小・中学生というのもあって、みんなバチバチしていて、それぞれを素直に受け入れるって感じではなかったですね。通っていたスクールがなくなって、先生もいなくなって、ライブハウスの一角を借りて自分たちで練習していたときは、リーダーとして2人に注意するのが精神的にも辛くて……。今も仕事上で意見をぶつけ合うことはあるんですけど、ずっと仲が良いから今まで続けられているんですよね。仲が悪かったら一緒にいるのも無理ですしね(笑)。
──やっぱりグループが長続きする秘訣は仲の良さなんですね。
Kaede それもありますし、スタッフさんに恵まれているのも大きいですね。続けさせてもらえている信頼感というか、やりたいことも言えますし、3人だけではここまで来られなかったですね。
──朱鷺メッセでのワンマンライブを終えた後、20周年は野音(日比谷野外大音楽堂)でワンマンライブをやりたいという明確な目標を掲げました。
Nao☆ 20周年は野音でっていう目標は3人の共通した意見だったんですよ。それまで意見がまとまったことなんてなかったんですけど、それだけ2015年8月16日に野音で開催したワンマンライブが楽しかったんですよね。
──野音は他のステージと何が違ったんですか?
Nao☆ ずっと地元でお祭りのイベントに出させて頂いていて、その雰囲気に近いのがあるのかな。
Kaede 私は好きなアーティストさんを野音で観ていて、いつかNegiccoも、このステージに立ちたいって言い続けていたので、余計に思い入れが強いです。野音でライブをやりた過ぎて、何のイベントもない日に写真を撮りに行ったこともありましたからね(笑)。
Megu 野音はお客さんとの距離が近くて、ステージから1人ひとりの顔が見えて感動的なんですよ。その光景を20周年記念ワンマンライブでまた見たいですね。
Nao☆
なお。4月10日生まれ。O型。メンバーカラーはイエロー。
Megu
めぐ。6月3日生まれ。AB型。メンバーカラーはブルー。
Kaede
かえで。9月15日生まれ。B型。メンバーカラーはピンク。
ワンマンライブ「LIVE&LIFE」が6月1日(土)に東京・渋谷O-EASTにて開催
Kaedeソロライブが4月27日(土)に東京・東京キネマ倶楽部にて開催
KaedeソロCD-Rシングル『クラウドナイン』が4月23日(火)発売