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UPDATE|2022/09/15

「欲しいものが簡単に手に入ったらつまらない」飯豊まりえが明かす、地に足ついた人生観と家族への感謝

撮影/飯酒盃智明



堅実ともいえる人生観は、10代からの芸能活動で培ってきたという。モデルでのデビューこそ早かったが、爆発的なヒットの機会はなく、同世代のブレイクを横目に地道にコツコツ歩んできた方だと自負する。

「自分は大成するまでに時間がかかるかもしれないけど、その分骨太でしっかり根を張っているというか、積み重ねた経験をしっかり糧にできているかなと思います。モデルから俳優・MC・舞台といろいろなジャンルを経験させていただきましたが、その分これ!と一つに打ち込む経験はなくて。でもだからこそ今も沢山のお仕事をいただいて、一心に取り組めているのかなと思います」

特にキャリアに影響を与えていたのは、10代前半で初めて出演した小劇場での舞台演技の経験だと振り返る。

「チケットのノルマもあって、手売りするような経験だったんですが、稽古自体はすごく楽しくて。それでお芝居をもっとやってみたい!と思って、。内気な性格だったんですが、自分じゃない人を演じることは面白くて、(稽古などで)プライベートが制限されることがあっても、その分普段得られない多くのことを吸収できるのがいいんですね」

もっとも、特別俳優や演技への熱意が強かったというより、家族への思いが芸能活動のモチベーションにもなっていたそうだ。

「モデルのオーディションを受けたのも、家族に喜んでもらいたくてだったんです。インドアな家庭だったんですが、もっと私が外に出て、活動を話題にしてもらうことで密な時間が増えるかなと思って。実は両親は最初芸能活動に反対だったのですが、まだ子どもですから送り迎えなどで支えてくれました。私の夢に付き合ってもらう形になったのですが、サポートしてくれたことはもちろんですし、芸能のお仕事で好きなことや悩みについても相談したりと、家族で一緒になる時間が増えたことも私の中の思い出になって、感謝しています」

と、今も陰ながら活動を見守る家族への思いも明かした。

【後編はこちら】「チャンスは自分で切り開くタイプ」飯豊まりえが振り返る、思い出のキャリア
AUTHOR

高史 大宮


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