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UPDATE|2022/08/25

彼女がホストにハマった理由…月250万円で満たされる承認欲求、身体を売ってでも貢ぎ続けたい

『ホス狂い』  著:大泉りか 刊:鉄人社

「ホス狂い」とは、ホストに狂っている/ハマってしまった女性のことだ。試しにTwitterで「ホス狂い」で検索してほしい。自ら「ホス狂い」を名乗る女性たちが、担当(指名しているホスト)への愛や憎しみ、不満や不安、はたまたホス狂いとしての矜持や自虐、自らがいかに担当に金銭を注ぎ込んでいるかを誇示している。なぜ彼女たちはホストに狂ったのだろうか。女流官能小説家・大泉りかが解き明かす、令和の「ホス狂い」の女性たちの愛と性と心の闇、『ホス狂い』(鉄人社)より一部抜粋して、ホストに狂った女性、澪(仮名・20代)のエピソードを紹介する。

【関連写真】ドラマ『明日カノ』より、ホスト狂い女子を熱演する齊藤なぎさ【6点】

漫画の世界でもホス狂い(ホスト)の世界を描いた『明日、私は誰かのカノジョ』(著:をのひなお 刊行:小学館)は、累計300万部超(2022年6月現在)の大ヒットを飛ばし、実写ドラマ化された。今、ホス狂い界隈は、大きな盛り上がりをみせているのだ。今回紹介する澪(仮名・20代)は、どのようにホストにハマっていったのだろうか…。

「最初からホストクラブって、お金がかかる場所だとは認識していても、初回は数千円じゃないですか。お酒が好きだから、安く飲めるならいいなと思ってたくらいだったんです。ただ、ハマるとそのお店にしか行かなくなって、高くても行くようになっちゃうんですよね。だって、お金を使ったほうが絶対に楽しい。使う楽しみを一度知っちゃうと、もう使わないと楽しくない。

タワー(シャンパンタワー。100万円以上の価格帯。特別な記念日などにする)しかり、飾り(ガラスの靴やハート型など、可愛い見た目のボトルに入ったお酒。卓に並べて華やかにすると同時に、他客に対するアピールの意味もある。高額)だったり、シャンパンだったり。入れるとコール(店のホストたちが卓を盛り上げるために集まって声を掛けること)があったり、扱いがよくなる。承認欲求が満たされるし、自分が特別だっていう喜びがあるんです。それを味わいたいから行くようになる。だからお金を使わないと行く意味がない。担当はもちろん好きだけど、担当のためというより自分が好きだから、行くんです」

毎月、アベレージ250万円をホストクラブに費やす生活。が、澪(仮名・24歳)は実家暮らしだ。両親は澪の変化に、何か気が付かなかったのだろうか。


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