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UPDATE|2019/02/14

「アイドル」が世界を席巻する日 AKB48グループの海外展開を考える



2018年末から本格始動した新星2組も独自の歩みを始めた。

上海を拠点とする「AKB48 Team SH」は4月10日に1期生オーディションを開催。8月8日に1期生、23名が公開された。その後の活動展開も目覚ましく、12月3日には1stシングル『LOVE TRIP』を配信リリース(全編東京ロケで撮影されたMV、監督はAKB48グループの映像作品を手掛けてきた高橋栄樹)、資生堂やファッションブランド「JUNKO KOSHINO」といった大企業とのタイアップも決定と、期待の高さをうかがわせる。

そして、現在最新の姉妹グループである、ベトナム・ホーチミンを拠点に6月21日に結成発表がなされた「SGO48」(SGO=サイゴン)は、11月17日に1期生29名が披露。翌18日にハノイで開催されたイベントにてAKB48チーム8と共演を果たす。まだ目立った動きはないが、先輩たち同様これからの活躍が大いに賑わしてくれることだろう。

各国で新たな胎動が起こる中、結成7年、海外展開の嚆矢(こうし)となり今やインドネシアの国民的アイドルに成長したJKT48も、2018年新たな局面を迎えた。

まず3月17日に、常に前向きな姿勢もJKT48メンバーに大きな勇気を与えた元AKB48の近野莉菜の卒業公演が行われ、約10年に渡るアイドル人生(JKT48としては約4年活動)に終止符を打った。

そして3月24日に1期生、メロディの卒業記念コンサートを開催。これまでエースとして、キャプテンとして、さらには支配人として、JKT48を国民的アイドルに押し上げ支えてきた彼女の卒業は、JKT48が文字通り第2章へと、本格的な歩みを進めることを意味していた。

メロディは卒業後、JKT48のゼネラルマネージャーに就任。すると「JKT48 Re:Boost」と題した改革案を発表。劇場を飛び出しての都市部でのライブ活動の活発化、アイドルとしての基礎を育成するための学校「JKT48アイドルアカデミー」の開講など、新機軸を打ち出していく。2018年11月に卒業を発表した総キャプテン、シャニアの「若い子たちが新しい JKT48 を作ります」の言葉の通り、インドネシア一番のアイドルグループは、装いも新たな姿と形を見せていくはずだ。

CREDIT

文/田口俊輔


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