矢口真里、道重さゆみ、嗣永桃子……ハロプロファミリーに綿々と受け継がれるバラエティタレントの系譜。現在、それを受け継いでいるのが元℃-uteの岡井千聖だ。℃-ute解散後は一時期仕事が激減したという彼女が語るアイドル時代と今。
──℃-ute解散後、ソロとして活動を始めてから1年半が経ちました。アイドル時代との違いは、どのあたりで感じますか?
岡井 自分の発言に対する責任感は、グループじゃなくなったことで薄まったと思います。
──逆に薄まりましたか!
岡井 たとえば家族の貧乏ネタとかは、今ほどガツガツしゃべる感じでもなかったんですね。℃-uteは決して下品なグループではなかったので、そういう冗談は少し控えた方がいいと言われたこともありますし。今の方が「これは言ったらダメ」「これを言うのはアリ」とか自分で判断している感じです。
──いざ自分がソロになるときは、どういう心構えで臨みました?
岡井 「グループのときくらいバラエティに出られたらいいな」って最初は考えていたんです。だけど現実は厳しくて、解散してから半年くらいはほぼ仕事がなかったですね。
──本当ですか!? テレビでいつも見かけるイメージなのですが。
岡井 いやいや、休みばかりでした。そのときは焦りとかも特になくて、「まぁこんなものなんだな」って冷静に受け止めていましたね。自分がバラエティに出ていたのは、℃-uteの名前だったり、ハロプロの看板のおかげだったんだと思い知りました。まぁでも覚悟はしていましたから。そのときは「呼ばれたお仕事で結果を残して、なんとか2回目も呼ばれるようにしたい」って目の前のことだけを考えていました。